ホラズム人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 20:32 UTC 版)
ホラズム人は、ソグド人と並んで中央ユーラシアで活発に交易をした民族である。ホラズムは地理的にはソグディアナの西方に位置し、西方での交易において有利だった。568年にビザンツ帝国からの使節がコンスタンティノープルに帰る際に、ソグド人とホラズム人(ホリアタイ人)の王が同行しており、両者は協力していたと推測される。その後、ソグド人は唐や突厥との取り引きを有利に進めてホラズムの領域にも進出して、8世紀にはホラズムをソグドの交易圏とした。8世紀のホラズムの銀貨にはホラズム語とソグド語の表記があり、8世紀末にはアラビア語も加わった。ホラズムの銅貨にはソグド語表記がないため、銀貨は国を越える貿易に使われたと考えられる。イスラム王朝によってソグド人の活動が次第に衰退すると、北西での交易は9世紀のうちにホラズム人へと主導権が移った。
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