ホフマン版組曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 10:22 UTC 版)
「カルメン (オペラ)」の記事における「ホフマン版組曲」の解説
一般的に『カルメン』組曲として知られているのは、ギローの手による編曲でシューダンス社から刊行された、またオーストリアの音楽学者フリッツ・ホフマンがギローの補作をもとにほぼ同じ選曲をしてブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から刊行された「第1組曲」と「第2組曲」である。 第1組曲 前奏曲と間奏曲を中心に構成される。 前奏曲〜アラゴネーズ(第1幕への前奏曲の後半部分、第4幕への間奏曲) 間奏曲(第3幕への間奏曲) セギディーリャ アルカラの竜騎兵(第2幕への間奏曲) 終曲(闘牛士)(第1幕への前奏曲の前半部分) 第2組曲 アリアや合唱入りの曲をオーケストラ用に編曲した6曲で構成される。 密輸入者の行進 ハバネラ 夜想曲(ミカエラのアリア) 闘牛士の歌 衛兵の交代(子どもたちの合唱) ジプシーの踊り ビゼー自身によるものでないこともあり、指揮者によっては演奏順を変えたり、第1・第2組曲を1つの組曲として演奏したり、2つの組曲から適宜選曲してオリジナルの組曲を編むことも自由に行われている。入手しやすいCDで上述の曲順通りに演奏しているものは、シャルル・デュトワ指揮・モントリオール交響楽団だけである。レナード・バーンスタイン指揮・ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏は上述の全曲を収録しながら、第1組曲にて一部の曲順を入れ替えている(第1組曲を締めくくるはずの「闘牛士」=第1幕への前奏曲の前半部分を、組曲の冒頭へ持ってきている。そのためバーンスタイン盤の第1組曲は「アルカラの竜騎兵」にて締めくくられる)。
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