ベルリオーズの管弦楽編曲版
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「舞踏への勧誘」の記事における「ベルリオーズの管弦楽編曲版」の解説
1841年、パリ・オペラ座で『魔弾の射手』が上演された際、当時のフランス・オペラ上演の慣例により挿入されたバレエのために編曲されたもの。ベルリオーズはウェーバーを崇拝しており、『魔弾の射手』のパリ上演もその尽力で実現した。ベルリオーズは最初「ウェーバーに対する冒涜に当たらないか?」となかなか筆を進めなかったが、結局後世に残る名編曲に仕立て上げた。管弦楽を考慮してニ長調に変えている。 曲の構造上、最後の冒頭の導入部が繰り返される前に、演奏が完全に終わったと勘違いして聴衆が拍手をすることがあり、前述した2003年のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートでも、映像に指揮者のアーノンクールが困惑する表情が撮られている。 1911年、バレエ・リュスにより『薔薇の精』(Le Spectre de la rose)の名でバレエとして上演された。テオフィル・ゴーティエの詩による物語で、ミハイル・フォーキンの振り付け、レオン・バクストの美術による。ヴァーツラフ・ニジンスキーが薔薇の精を演じ、この役はニジンスキーの名を不朽のものとした。
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