ヘリウム3の場合とは? わかりやすく解説

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ヘリウム3の場合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 00:53 UTC 版)

超流動」の記事における「ヘリウム3の場合」の解説

ヘリウム3は、ヘリウム4異なりフェルミ粒子である(1/2のスピンを持つ)ので、1972年、オシェロフ、リチャードソンリー等が発見するまで超流動現象観測されなかった。 ヘリウム3での超流動転移する温度は、34気圧で2.6mK(ミリケルビン)、0気圧でおよそ1mKと、ヘリウム4比べて非常に低い。これは、ヘリウム3フェルミ粒子で、そのままでは凝縮態とならないためである。ヘリウム3超流動になるためには、超伝導場合同様に2個のヘリウム3が対(ペア:この場合クーパーペアクーパー対ということがある)を成して凝縮する必要がある。ただ超伝導場合異なるのは、通常のBCS理論枠内超伝導では、電子対s波一重項 (L=0, S=0) なのに対しヘリウム3の対はp波三重項 (L=1, S=1) となっている。ヘリウム3の対を形成する駆動力従来型超伝導におけるフォノンに相当)は、スピンのゆらぎと思われている。 なお、ヘリウム3超流動機構は、超伝導BCS理論)ほどには理論面での詳細な解明なされていない。

※この「ヘリウム3の場合」の解説は、「超流動」の解説の一部です。
「ヘリウム3の場合」を含む「超流動」の記事については、「超流動」の概要を参照ください。

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