プリマスとインディアン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/10 07:01 UTC 版)
「プリマス (マサチューセッツ州)」の記事における「プリマスとインディアン」の解説
ピルグリム一行がこの地に上陸した際に「初めて踏んだ岩」とされるのが、同地の観光名所である「プリマスの岩」である。1970年には「ピルグリム・ファーザーズ上陸350周年記念の日」として、華やかな式典行事が行われた。 しかし白人にとって記念すべきこの岩は、インディアン達にとっては侵略と民族浄化の忌まわしい象徴である。この「ピルグリム・ファーザーズ上陸350周年記念の日」には、全米最大のインディアン権利団体「アメリカインディアン運動 (AIM)」が式典に乱入し、抗議行動を行った。 AIM活動家のラッセル・ミーンズらは、記念展示されていた「メイフラワー2世号」に乗りこんでマストにAIMの旗を掲げ、また土砂を満載したトラックを乗り付け、「プリマスの岩」を土砂で埋めてみせた。 プリマス植民団に虐殺され土地を奪われた、ワンパノアグ族をはじめとする周辺インディアン部族は、現在「ニューイングランド・アメリカ・インディアン連合」を結成している。 彼らは、同地で毎年行われる「ピルグリムファーザーズの上陸記念感謝祭」に対し、毎年この日にぶつけて「全米哀悼の日」として、虐殺された先祖への弔意を示す黒い腕章を着け、「白人によるワンパノアグ族虐殺の歴史を忘れるな」との標語を掲げ、抗議のデモを行っている。
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