プラスチックブーツの登場と軽登山靴の普及
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 17:59 UTC 版)
「登山靴」の記事における「プラスチックブーツの登場と軽登山靴の普及」の解説
1970年代になるとすでにプラスチック化が進んでいたスキー界の世界から山岳ツアースキー靴を端緒としてプラスチック製ブーツが広まった。1980年に山岳同志会はカンチェンジュンガ北壁への挑戦に際しスカルパ製山岳ツアースキー用二重靴を隊員に支給した。これは防水こそ完璧であったものの結露があって爪先の冷感がついてまわった。また一部隊員はコフラック製のプラスチック製二重靴を使用し、当初は保温性に不満があったりしたもののおおむね良好な結果であった。完全防水と結露は背反する問題で、解決されていない。また現在のプラスチックブーツはポリウレタンを素材とする製品が多く、空気中の水蒸気と化学反応を起こして劣化し、メーカーによれば寿命は製造日から約5年である。突然割れることがあり、スキーや登山中に事故とならないよう、古いものは使用を中止し、新しいものでも薄い部分からひび割れることがあり負荷をかけて割れないかチェックすることが好ましい。 ハイキングやトレッキング、日本の夏山用には軽快で歩きよい靴が出回っており、雪のない時期ならこのタイプが一番ふさわしい。
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