ブラウン首相の失言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 00:53 UTC 版)
「2010年イギリス総選挙」の記事における「ブラウン首相の失言」の解説
5月6日の総選挙に向け、全国遊説しているブラウン首相が4月28日、遊説先で女性有権者から意見されたことに腹を立て、移動する車中で女性に関する暴言を吐き、その音声がテレビ中継される事態が発生した。この音声はその後も繰り返し放送され、当時第3党である自民党に支持率で先を越され3位に落ち込み、厳しい選挙戦を強いられていた労働党にとって、選挙結果にさらに深刻な影響を与えたとされる。 失言はマンチェスター近郊のロッチデール選挙区 (en) でブラウン首相が遊説した際に出た。「生涯にわたる労働党支持者」であると称する年金生活者の女性に、「東欧人が次々とやってくる、どこから大挙してやってくるのか?」と質問され、移民の受け入れや予算計上など、自身が推進する政策を厳しく批判された。その後、ブラウン首相は遊説が終わり次の遊説先に向かう車中において、テレビ用小型マイクが付いたままであることに気づかずに「最悪だ」「私をあんな女と会わせるべきではなかった」「ただの偏屈女だ」「ばかばかしい」などと暴言を繰り返した。こうした一連の発言は、小型マイクを通じて外部に知られるところとなり、女性は(ブラウン首相の発言に)「失望した」と憤慨した。そのため、首相はこの女性宅に直接訪問し、謝罪する結果となった。
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