フリオ・ルーゴとは? わかりやすく解説

フリオ・ルーゴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/18 05:48 UTC 版)

フリオ・ルーゴ
Julio Lugo
ボストン・レッドソックスでの現役時代
(2007年4月16日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国
出身地 バラオナ州サンタ・クルス・デ・バラオナ
生年月日 (1975-11-16) 1975年11月16日
没年月日 (2021-11-15) 2021年11月15日(45歳没)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
175 lb =約79.4 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手, 二塁手
プロ入り 1994年 ドラフト43巡目でヒューストン・アストロズから指名
初出場 2000年4月15日
最終出場 2011年8月23日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

フリオ・セサール・ルーゴ・ルーゴ(Julio Cesar Lugo Lugo, 1975年11月16日 - 2021年11月15日)は、ドミニカ共和国バラオナ州サンタ・クルス・デ・バラオナ出身の元プロ野球選手内野手)。

弟のルディ・ルーゴも元プロ野球選手である。

経歴

プロ入りとアストロズ時代

1994年MLBドラフト43巡目でヒューストン・アストロズから指名を受け、プロ入り。

マイナーでは、.290以上の打率と30以上の盗塁を何度も記録した。

2000年4月15日にメジャーデビューを果たした (対戦相手はサンディエゴ・パドレス) 。デビュー戦には代走で出場し、打席に入る機会はなかった[1]。だが、その後は次第に出番が増加し、最終的には116試合に出場。バッティング面では、ルーキーながら打率.283・10本塁打・40打点・22盗塁 (成功率71%) という好成績をマークした。ディフェンス面では、ショートセカンドを中心に守ったほか、外野の全ポジションの守りにも就いたが、内野守備で計17失策を犯した。

2001年はショートのレギュラーに定着して140試合に出場し、メジャー2年目ながら規定打席に到達した。だが、打撃成績は全体的にルーキーイヤーよりも下降し、打率.263・10本塁打・37打点という内容に終わった。走塁面での成績も芳しくなく、盗塁を23回試みて11回失敗し、成功率は52%に留まった。守備成績は、定着したショートを133試合守ったが、前年に続いてエラーを量産してしまい、22失策・守備率.964という成績に終わった。

2003年のシーズン中に、試合終了後、球場の駐車場で妻と口論になり、暴力を振るって警察に逮捕されるという不祥事を起こしてしまった(その後、裁判で無罪判決を受けている)。それが原因で、アストロズをFAとなる。

レイズ時代

その後、妻と離婚したルーゴは、タンパベイ・デビルレイズへ移籍。アストロズでは22試合でホームラン0だったが、デビルレイズでは117試合でホームラン15本を放つなど、打撃面で成長。デビルレイズのレギュラーに定着した。

それ以降は、2004年2005年はショートのレギュラーとして規定打席にも到達。2005年の39盗塁アメリカンリーグ4位。

ドジャース時代

2006年トレード期限ギリギリの7月31日にマイナー2選手とのトレードで地区優勝を狙うロサンゼルス・ドジャースに移籍。ドジャースはワイルドカードを獲得したが、ナショナルリーグディビジョンシリーズ(NLDS)で敗れた。

レッドソックス時代

2006年オフにボストン・レッドソックスと4年3600万ドルで契約した。

2007年はショートのレギュラーを守り、チームトップの33盗塁をマーク。ワールドシリーズでは13打数5安打と活躍した。

2009年7月にDFAとなった。

カージナルス時代

セントルイス・カージナルスでの現役時代
(2009年8月2日)

2009年7月22日にクリス・ダンカンとの交換トレードによりセントルイス・カージナルスへ移籍。

オリオールズ時代

2010年、開幕直前の3月30日に、後日発表選手or金銭とのトレードでボルチモア・オリオールズへ移籍。

ブレーブス時代

2011年5月23日にアトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結び、6月22日にメジャーに昇格したが、9月2日に解雇された。

インディアンス傘下時代

2012年クリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結んだ。その後、退団した。

ピオリオ・エクスプロアーズ時代

2013年独立リーグ・フリーダム・プロベースボールリーグのピオリア・エクスプロアーズでプレー。その後、引退した。

引退後

2021年11月15日、死去[2]。45歳没。死因は心臓発作とみられている[3]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2000 HOU 116 465 420 78 119 22 5 10 181 40 22 9 3 1 37 0 4 93 9 .283 .346 .431 .777
2001 140 586 513 93 135 20 3 10 191 37 12 11 15 7 46 0 5 116 7 .263 .326 .372 .698
2002 88 358 322 45 84 15 1 8 125 35 9 3 4 2 28 3 2 74 6 .261 .322 .388 .710
2003 22 74 65 6 16 3 0 0 19 2 2 1 0 0 9 1 0 12 2 .246 .338 .292 .630
TB 117 482 433 58 119 13 4 15 185 53 10 3 7 3 35 0 4 88 5 .275 .333 .427 .760
'03計 139 556 498 64 135 16 4 15 204 55 12 4 7 3 44 1 4 100 7 .271 .333 .410 .743
2004 157 655 581 83 160 41 4 7 230 75 21 5 7 8 54 0 5 106 8 .275 .338 .396 .734
2005 158 690 616 89 182 36 6 6 248 57 39 11 3 4 61 0 6 72 5 .295 .362 .403 .765
2006 73 322 289 53 89 17 1 12 144 27 18 4 3 0 27 0 3 47 7 .308 .373 .498 .871
LAD 49 164 146 16 32 5 1 0 39 10 6 5 2 3 12 0 1 29 2 .219 .278 .267 .545
'06計 122 486 435 69 121 22 2 12 183 37 24 9 5 3 39 0 4 76 9 .278 .341 .421 .762
2007 BOS 147 630 570 71 135 36 2 8 199 73 33 6 8 4 48 0 0 82 9 .237 .294 .349 .643
2008 82 307 261 27 70 13 0 1 86 22 12 4 3 5 34 0 4 51 13 .268 .355 .330 .685
2009 37 123 109 16 31 4 1 1 40 8 3 0 1 1 12 0 0 18 0 .284 .352 .367 .719
STL 51 170 148 24 41 9 4 2 64 13 6 0 2 2 17 0 1 27 3 .277 .351 .432 .784
'09計 88 293 257 4 72 13 5 3 104 21 9 0 3 3 29 0 1 45 3 .280 .352 .405 .756
2010 BAL 93 264 241 26 60 4 2 0 68 20 5 7 6 0 15 0 2 50 6 .249 .298 .282 .581
2011 ATL 22 48 44 3 6 0 0 0 6 3 0 0 0 0 4 0 0 11 0 .136 .208 .136 .345
MLB:12年 1352 5338 4758 688 1279 238 34 80 1825 475 198 69 64 40 439 4 37 876 82 .269 .333 .384 .716

年度別守備成績



二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS) 中堅(CF) 左翼(LF) 右翼(RF)








































































2000 HOU 45 92 108 5 26 .976 - 60 93 141 12 30 .951 1 0 0 0 0 ---- 3 0 0 0 0 ---- 2 4 0 0 0 1.000
2001 2 0 0 0 0 ---- - 133 211 373 22 74 .964 - 6 2 0 0 0 1.000 2 0 0 0 0 ----
2002 - - 84 121 205 8 32 .976 - - -
2003 - - 22 30 55 3 10 .966 - - -
TB - - 117 211 336 17 75 .970 - - -
'03計 - - 139 241 391 20 85 .969 - - -
2004 8 16 16 1 3 .970 - 143 236 422 25 91 .963 - - -
2005 - - 156 310 424 24 94 .968 - - -
2006 - - 73 113 201 14 42 .957 - - -
LAD 29 37 63 2 11 .980 16 10 29 1 4 .975 8 3 11 2 0 .875 - 1 0 0 0 0 ---- 2 1 0 0 0 1.000
'06計 29 37 63 2 11 .980 16 10 29 1 4 .975 81 116 212 16 42 .953 - 1 0 0 0 0 ---- 2 1 0 0 0 1.000
2007 BOS - - 145 214 360 19 70 .968 - - -
2008 - - 81 100 176 16 34 .945 - 1 0 0 0 0 ---- -
2009 - - 32 39 51 7 8 .928 - - -
STL 30 33 59 2 12 .979 - 24 35 55 2 16 .978 - - -
'09計 30 33 59 2 12 .979 - 56 74 106 9 24 .952 - - -
2010 BAL 59 93 131 1 26 .996 7 0 1 0 0 1.000 26 25 48 1 11 .986 - 1 1 0 0 0 1.000 -
2011 ATL 2 0 0 0 0 ---- 8 4 13 0 0 1.000 5 6 6 0 1 1.000 - - -
MLB 175 271 377 11 78 .983 31 14 43 1 4 .983 1109 1747 2864 172 588 .964 1 0 0 0 0 ---- 12 3 0 0 0 1.000 6 5 0 0 0 1.000
  • 各年度の太字はリーグ最高

脚注

  1. ^ April 15, 2000 Houston Astros VS San Diego Padres - Houston Astros batting - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年5月26日閲覧。
  2. ^ Andrew Simon (2021年11月16日). “12-year MLB vet Julio Lugo dies at 45” (英語). MLB.com. 2021年12月2日閲覧。
  3. ^ MLB=元レッドソックスのルーゴ氏が45歳で急死、心臓発作か”. ロイター. ロイター (2021年11月16日). 2021年12月2日閲覧。

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類

ボストン・レッドソックスの選手 トム・ハウス  ディック・スチュアート  フリオ・ルーゴ  ブルース・ハースト  デニス・エカーズリー
ロサンゼルス・ドジャース及びブルックリン・ドジャースの選手 トビー・ホール  ディック・スチュアート  フリオ・ルーゴ  アンドリュー・ジョーンズ  ブレント・リーチ
ボルチモア・オリオールズの選手 クリス・ジャクボースカス  グース・ゴスリン  フリオ・ルーゴ  B.J.サーホフ  ジョージ・シスラー
セントルイス・カージナルスの選手 ラリー・ダーカー  キップ・ウェルズ  フリオ・ルーゴ  デニス・エカーズリー  アンディ・バンスライク
ドミニカ共和国の野球選手 ホアキン・アリアス  アルフォンソ・ソリアーノ  フリオ・ルーゴ  ルイス・カスティーヨ  ウィルソン・バルデス
ヒューストン・アストロズの選手 ジェイソン・マイケルズ  ラリー・ダーカー  フリオ・ルーゴ  アンディ・ペティット  スティーブン・ランドルフ
タンパベイ・レイズ及びタンパベイ・デビルレイズの選手 ラス・スプリンガー  トビー・ホール  フリオ・ルーゴ  スコット・マクレーン  ポール・アボット
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