フランシスコ・ロドリゲス・ジュニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/02 02:11 UTC 版)
基本情報 | |
---|---|
本名 | ホセ・フランシスコ・ロドリゲス・タマーヨ |
通称 | Chihuas(チワワ[1]) Titanium(チタン) |
階級 | フライ級 |
身長 | 163cm |
リーチ | 165cm |
国籍 | ![]() |
誕生日 | 1993年7月10日(32歳) |
出身地 | ヌエボ・レオン州モンテレイ |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 47 |
勝ち | 39 |
KO勝ち | 27 |
敗け | 6 |
引き分け | 1 |
無効試合 | 2 |
フランシスコ・ロドリゲス・ジュニア(Francisco Rodriguez Jr.、1993年7月10日 - )は、メキシコのプロボクサー。ヌエボ・レオン州モンテレイ出身。元IBF・WBO世界ミニマム級統一王者。
来歴
2010年10月2日、モンテレイでエリック・ベントゥラとデビュー戦をフライ級のウェイトで行い、初回TKO勝ちを収めデビュー戦を勝利で飾った。
2011年12月17日、ルイス・ゴンサレスと対戦し、5戦連続KO勝利となる初回2分24秒TKO勝ちを収めた。
2012年5月18日、サルバドール・アリアスと対戦し、プロ初黒星となる0-3の判定負けを喫した。
2012年9月8日、フランシスコ・ペレスと対戦し、2-1の僅差判定勝ちを収め再起に成功した。
2013年1月26日、元WBO世界ミニマム級暫定王者のマヌエル・バルガスと対戦し、圧倒的不利の下馬評を覆す3回44秒TKO勝ちを収めた。
2013年7月13日、ビクトル・ルイスと対戦し、5回2分8秒TKO勝ちを収めた。
2013年9月21日、ニカラグアマナグアのクラウン・プラザでWBA世界ライトフライ級スーパー王者ローマン・ゴンサレスと対戦しフライ級テスト初戦のゴンサレスに初回に連打で強引に攻めて、フライ級の洗礼を浴びせたが2回以降はゴンサレスに少しずつペースをつかまれて連打を浴びせられてレフェリーがストップ。ロドリゲス・ジュニアはキャリア初のKO負けとなる7回1分10秒TKO負け[2]。
2014年3月22日、モンテレイのモンテレー・アリーナでWBO世界ミニマム級王者メルリト・サビーリョと対戦し、初回から連打でペースを掴むと2回に連打で先制ダウンを奪った。その後は連打で圧倒し最後は連打でサビーリョをグロッキーにした所でレフェリーがストップ。10回1分50秒TKO勝ちで番狂わせを起こして王座獲得に成功した[3]。
2014年8月9日、モンテレイのモンテレー・アリーナでIBF世界ミニマム級王者高山勝成と王座統一戦を行い、3-0(115-112、116-111、119-108)の判定勝ちを収めWBO王座の初防衛、IBF王座の獲得に成功した[4]。
2014年10月9日、IBF世界ミニマム級王座を返上した[5]。しかし王座返上を撤回しノンタイトル戦に臨むと発表した[6]。
2014年11月15日、フィリピン・セブ市のウォーターフロント・セブシティ・ホテル&カジノでジョマル・ファハルドとノンタイトル10回戦を行い、1-1(98-92、94-96、95-95)の判定で引き分けとなった[7]。
2014年11月、IBF世界ミニマム級王座を返上し[8]、翌月の同年12月にはWBO世界ミニマム級王座も返上した[9]。
2014年12月29日、同年8月9日に行われたIBFミニマム級王者高山勝成との間で行われた王座統一戦がESPNドットコムのダン・ラファエル記者から2014年度の年間最高試合に選出された[10][11]。
2015年1月29日、WBOはWBO世界ライトフライ級王者ドニー・ニエテスとWBO世界ライトフライ級1位のフランシスコ・ロドリゲス・ジュニアの間で指名試合の対戦交渉をするよう指令を出した[12]。
2015年1月31日、チアパス州トゥストラ・グティエレスでジョマル・ファハルドと再戦し、10回3-0(99-90、97-92、100-92)の判定勝ちを収め完全決着をつけた[13]。
2015年7月11日、フィリピン・セブ市のウォーターフロント・セブシティ・ホテル&カジノでWBO世界ライトフライ級王者ドニー・ニエテスと対戦し、12回0-3(110-118、109-119、113-115)の判定負けを喫し2階級制覇に失敗した[14]。
2015年12月5日、メキシコ・バハカリフォルニア州テカテでWBO世界ライトフライ級2位で元WBO世界ミニマム級王者モイセス・フェンテスとWBO世界ライトフライ級挑戦者決定戦を行うも、12回1-2(116-112、112-116×2)の判定負けを喫し、ニエテスへの再戦の権利獲得に失敗した[15]。
2016年2月20日、メキシコ・モンテレーで元WBO世界ミニマム級王者ラウル・ガルシアと対戦し、3-0(99-88、96-91、99-89)判定勝ちを収めた[16]。
2017年2月4日、メキシコ・カンクンで長井一(ワタナベ)と対戦し、5回負傷勝ちを収めた[17]。
2017年6月3日、メキシコ・カンクンのアレナ・オアシスでロランド・グスマンと対戦し、3回1分35秒KO勝ちを収めた[18]。
2021年9月1日、大田区総合体育館でWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔と対戦し、12回0-3(112-116×3)で判定負けを喫し、2階級制覇に失敗した[19]。
2022年11月1日、さいたまスーパーアリーナで行われた寺地拳四朗 対 京口紘人戦の前座で、元WBO世界フライ級王者の中谷潤人とスーパーフライ級10回戦で対戦し、0-3の判定負けを喫した[20]。
2025年3月26日、WBC世界フライ級暫定王者のガラル・ヤファイとのWBC暫定世界同級タイトルマッチの入札が行われ、ヤファイ擁するマッチルーム・スポーツが222000ドル(約3400万円)で興行権を落札した[21]。
2025年6月21日、バーミンガムのBP・プラス・ライブでWBC世界フライ級暫定王者のガラル・ヤファイとWBC暫定世界同級タイトルマッチを行い、12回3-0(119-108×2、118-109)の判定勝ちを収め約10年ぶりとなる世界王座獲得に成功、2階級制覇を果たしヤファイに初黒星を与えた[22]。しかし、試合から2週間後の同年7月9日にマッチルーム・スポーツは試合後にVADAが実施したドーピング検査でロドリゲス・ジュニアの体内から禁止薬物である興奮剤・ヘプタミノールの陽性反応が検出されたと発表。その後、同年7月27日付で試合結果を無効試合に変更、ロドリゲス・ジュニアの暫定王座は無効となり同王座をヤファイに差し戻し、結果的にロドリゲス・ジュニアの2階級制覇とヤファイの初黒星はどちらも幻となり加えて両者の再戦が発表、ロドリゲス・ジュニアに2026年6月21日までの約1年間の保護観察措置を下した[23]。
戦績
- プロボクシング:47戦 38勝 (26KO) 6敗 1分 2無効試合
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2010年10月2日 | ☆ | 1R 0:01 | TKO | エリック・ベンチュラ | ![]() |
プロデビュー戦 |
2 | 2010年10月7日 | ☆ | 2R 1:21 | KO | レイナルド・アビラ | ![]() |
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3 | 2011年3月4日 | ☆ | 1R 0:24 | KO | マイク・グエスカ | ![]() |
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4 | 2011年3月18日 | ☆ | 2R 2:59 | KO | ジェラルド・ガライ | ![]() |
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5 | 2011年8月6日 | ☆ | 2R 3:00 | TKO | アルトゥーロ・カストロ | ![]() |
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6 | 2011年9月15日 | ☆ | 1R 1:48 | TKO | アルテミオ・ガルシア | ![]() |
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7 | 2011年12月17日 | ☆ | 1R 2:24 | TKO | ルイス・ゴンサレス | ![]() |
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8 | 2012年3月3日 | ☆ | 4R | 判定 2-0 | セルヒオ・ヌニェス | ![]() |
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9 | 2012年5月18日 | ★ | 6R | 判定 0-3 | サルバドール・アリアス | ![]() |
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10 | 2012年7月21日 | ☆ | 4R 2:27 | TKO | ホルヘ・ゲレーロ | ![]() |
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11 | 2012年9月8日 | ☆ | 8R | 判定 2-1 | フランシスコ・ペレス | ![]() |
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12 | 2012年12月14日 | ☆ | 5R 1:00 | TKO | エドゥアルド・エルナンデス | ![]() |
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13 | 2013年1月26日 | ☆ | 3R 0:44 | TKO | マヌエル・バルガス | ![]() |
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14 | 2013年4月19日 | ☆ | 5R 2:16 | TKO | イバン・ロドリゲス | ![]() |
NABF北米ライトフライ級王座決定戦 |
15 | 2013年7月13日 | ☆ | 5R 2:08 | TKO | ビクトル・ルイス | ![]() |
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16 | 2013年9月21日 | ★ | 7R 1:10 | TKO | ローマン・ゴンサレス | ![]() |
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17 | 2013年11月15日 | ☆ | 12R | 判定 3-0 | モイセス・カレロス | ![]() |
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18 | 2014年1月18日 | ☆ | 5R 2:11 | 負傷判定 3-0 | エルネスト・ゲレーロ | ![]() |
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19 | 2014年3月22日 | ☆ | 10R 1:00 | TKO | メリト・サビリョ | ![]() |
WBO世界ミニマム級王座決定戦 |
20 | 2014年8月9日 | ☆ | 12R | 判定 3-0 | 高山勝成 | ![]() |
WBO・IBF世界ミニマム級王座統一戦 WBO防衛1・IBF獲得 |
21 | 2014年11月15日 | △ | 10R | 判定 1-1 |
ジョマール・ファハルド | ![]() |
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22 | 2015年1月31日 | ☆ | 10R | 判定 3-0 | ジョマール・ファハルド | ![]() |
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23 | 2015年7月11日 | ★ | 12R | 判定 0-3 | ドニー・ニエテス | ![]() |
WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ |
24 | 2015年12月5日 | ★ | 12R | 判定 1-2 |
モイセス・フエンテス | ![]() |
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25 | 2016年2月20日 | ☆ | 10R | 判定 3-0 | ラモン・ガルシア・ヒラレス | ![]() |
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26 | 2016年7月23日 | ☆ | 5R 2:44 | TKO | ジョニー・ミシェル・ガルシア | ![]() |
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27 | 2016年10月29日 | ☆ | 5R 1:21 | TKO | クリソン・オマヤオ | ![]() |
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28 | 2017年2月4日 | ☆ | 5R 1:22 | 負傷判定 3-0 | 長井一(ワタナベ) | ![]() |
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29 | 2017年6月3日 | ☆ | 3R 1:35 | KO | ヘクター・ロランド・グスマン | ![]() |
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30 | 2017年8月12日 | ☆ | 7R 2:35 | KO | エリアス・ジョアキーノ | ![]() |
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31 | 2017年12月16日 | ☆ | 6R 2:45 | TKO | ロナルド・ラモス | ![]() |
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32 | 2018年3月24日 | ☆ | 4R 1:54 | TKO | パブロ・カリージョ | ![]() |
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33 | 2018年6月9日 | ☆ | 2R 2:33 | KO | 戸部洋平(三迫) | ![]() |
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34 | 2018年10月20日 | ☆ | 3R 1:20 | KO | エルナン・マルケス | ![]() |
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35 | 2019年4月6日 | ☆ | 10R | 判定 3-0 | オスワルド・ノボア | ![]() |
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36 | 2019年6月1日 | ☆ | 2R 3:00 | TKO | ダビッド・バレト | ![]() |
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37 | 2019年10月26日 | ☆ | 3R 0:20 | TKO | ウィリアム・リエラ | ![]() |
|
38 | 2019年11月30日 | ☆ | 6R 0:21 | KO | ホセ・マリア・カルデナス | ![]() |
WBCラテンアメリカスーパーフライ級王座決定戦 |
39 | 2021年2月26日 | ☆ | 10R | 判定 2-1 |
マルティン・テクアペトラ | ![]() |
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40 | 2021年9月1日 | ★ | 12R | 判定 0-3 | 井岡一翔(Ambition) | ![]() |
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ |
41 | 2022年1月14日 | ☆ | 7R 2:55 | TKO | アルヌルフォ・サルバドール | ![]() |
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42 | 2022年7月16日 | ☆ | 10R | 判定 3-0 | エルク・オマール・ロペス | ![]() |
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43 | 2022年11月1日 | ★ | 10R | 判定 0-3 | 中谷潤人(M.T) | ![]() |
|
44 | 2023年1月27日 | ☆ | 10R | 判定 3-0 | ジョエル・コルドバ | ![]() |
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45 | 2024年3月16日 | ☆ | 3R 2:54 | TKO | ホセ・ハビエル・トーレス | ![]() |
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46 | 2024年12月12日 | ー | 8R | NC | ホスエ・モラレス | ![]() |
|
47 | 2025年6月21日 | - | 12R | NC | ガラル・ヤファイ | ![]() |
WBC暫定・世界フライ級タイトルマッチ |
テンプレート |
獲得タイトル
受賞歴
脚注
- ^ “[メキシコ便り2018.6.7 戸部洋平が現地で練習を公開”]. ボクシングモバイル 2021年9月1日閲覧。
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:|title=
の17文字目に改行が入力されています。 (説明)⚠ - ^ ロマゴン7回TKO勝ち、次はレベコに挑戦? Boxing News(ボクシングニュース) 2013年9月22日
- ^ ロドリゲス新王者、サビージョをTKO Boxing News(ボクシングニュース)2014年3月23日
- ^ 高山勝成 王座統一ならず、激戦の末0-3判定負け Boxing News(ボクシングニュース)2014年8月10日
- ^ ミニマム2冠王者ロドリゲス、L・フライ級進出濃厚 Boxing News(ボクシングニュース)2014年10月11日
- ^ 統一王者ロドリゲス王座返上せず、比国で無冠戦 Boxing News(ボクシングニュース)2014年11月2日
- ^ ニエテスV5、ミニマム2冠ロドリゲスは王座返上か Boxing News(ボクシングニュース) 2014年11月16日
- ^ 高山勝成vs大平剛、大みそかIBFミニマム級決定戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年11月25日
- ^ 高山勝成vs大平剛がIBF・WBO同時王座決定戦に Boxing News(ボクシングニュース) 2014年12月9日
- ^ Fight of year: Rodriguez-Takayama ESPN.com 2014年12月29日
- ^ 米国オッズメーカーの賭け率は大きく井上 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年12月30日
- ^ WBO CALL TO NEGOTIATIONS: DONNIE NIETES VS. FRANCISCO RODRIGUEZ, JR. WBO公式サイト 2015年1月29日
- ^ ロドリゲス決着戦勝利、ライト級エストラーダ完敗 Boxing News(ボクシングニュース)2015年2月1日
- ^ ニエテスが7度目の防衛成功、WBO・L・フライ級戦 Boxing News(ボクシングニュース)2015年7月12日
- ^ フエンテスがロドリゲス下す、オルクタはKO負け Boxing News(ボクシングニュース) 2015年12月7日
- ^ ゲバラ完封勝利、木村悠へのリベンジ誓う Boxing News(ボクシングニュース) 2016年2月21日
- ^ 長井一は金星ならず、ロドリゲスに負傷判定負け Boxing News(ボクシングニュース) 2017年2月5日
- ^ ロドリゲス代役にKO勝ち、メキシコで比嘉に挑戦希望 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年6月4日
- ^ 井岡一翔がWBO・S・フライ級V3 ロドリゲスとのクロスファイト制す Boxing News(ボクシングニュース)2021年9月1日
- ^ 中谷潤人が2階級制覇に向け第1歩 曲者のWBO・S・フライ級3位に大差判定勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2022年11月1日
- ^ “Matchroom Boxing wins promotional rights for Galal Yafai-Francisco Rodriguez”. Boxing Scene (2025年3月26日). 2025年6月22日閲覧。
- ^ “Ruthless Francisco Rodriguez beats up Galal Yafai to earn shot at Kenshiro Teraji”. Boxing Scene (2025年6月22日). 2025年6月22日閲覧。
- ^ “Francisco Rodriguez avoids suspension despite Galal Yafai fight becoming no contest”. Boxing Scene (2025年7月28日). 2025年7月28日閲覧。
関連項目
外部リンク
前王者 メルリト・サビーリョ |
WBO世界ミニマム級王者 2014年3月22日 - 2014年12月15日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 高山勝成 |
前王者 高山勝成 |
IBF世界ミニマム級王者 2014年8月9日 - 2014年11月(返上) |
空位 次タイトル獲得者 高山勝成 |
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