フジテレビ系列離脱
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1987年(昭和62年)3月、フジテレビから次のような申し入れがあった。 フジテレビとテレビ山口はフジテレビ系列の一員として、今後とも友好的なパートナーの関係をいっそう強めたい。 テレビ山口はフジテレビ・TBSのクロスネット局として認識しており、フジテレビはTBSに対し対等である。 テレビ山口はフジテレビの昼(『FNNニュースレポート11:30』)・夕(『FNNスーパータイム』)・夜(『FNNニュースレポート23:00』)のニュースのうちいずれか1本をネットして欲しい。併せて、ニュースの入中を行ってもらいたい。 フジテレビはこれらの申し入れに応じない場合、同年10月にテレビ山口をフジテレビ系列のメンバーから外すとしていた。 このうち3.は事実上FNNへの加盟要請であるため、フジテレビだけでなくTBSとも対応を協議したが、FNNに加盟する場合はJNN排他協定の関係上JNNを脱退する以外に方法はないという結論となった。このためテレビ山口はJNNへの加盟を維持し、フジテレビ系列を脱退した(TBS系列フルネット局へ移行)。しかし、1.で「今後とも友好なパートナーの関係をいっそう強めたい」と申し入れているように、フジテレビとテレビ山口の関係はかなり良好であったことから、追放・除名のような形とはせず円満脱退の形を取った。 脱退後も番組販売や個別交渉によるスポンサードネット扱いで『おはよう!ナイスデイ』・『タイム3』など可能な枠での同時ネットを続けたほか、フジテレビがジャパンコンソーシアムの中継担当となり、系列外ネットが行われた時(2002 FIFAワールドカップ・日本対ロシア戦、2012年のロンドンオリンピック・女子マラソン、2018 FIFAワールドカップ・日本対ポーランド戦など)はテレビ山口で放送した。 また、『クイズクロス5』などFNS中国ブロック共同制作番組や『春の高校バレー』の山口県予選の主催に、FNS脱退後も参加を継続している。 ただし『FNS27時間テレビ』については、まだフジテレビ系列のメンバーだった初年度(1987年(昭和62年)7月)も含め、一切放送していない。 なお、フジテレビはテレビ山口のフジテレビ系列脱退の前後に山口放送にフジテレビ系列(FNN/FNS)加盟による3系列クロスネット化を打診したことがあったという。
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