フォルクスワーゲンベルリンローマ速度記録車とは? わかりやすく解説

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フォルクスワーゲン・ベルリンローマ速度記録車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/05 22:18 UTC 版)

ポルシェ64

ベルリンローマ速度記録車は、ベルリンローマラリーに出場させるため、ポルシェ1938年[注釈 1]に製造したレーサーである[1][2]。ポルシェとしてのタイプナンバーは60K10または64[3][注釈 2]であり、タイプ64と呼ばれることもある。また、ドイツの国力を誇示するために製造されたマシンでもある。

フォルクスワーゲン・タイプ1の試作車であったKdFヴァーゲンをベースとし、流線型の空力ボディーを搭載していた[1][2]。エンジンは1,131 cc、出力は40 hpに上げられている[1][注釈 3]。1人乗り[1][2]。テストでは140 km/hという高性能を示したが、第二次世界大戦の影響によってラリーが中止され、活躍する場を失った[1][2]

合計3台が製造されたが、そのうちの1台は第二次世界大戦の戦禍で破壊されており、現存するのは2台のみである。

注釈

  1. ^ (講談社 1978)は1939年製作とするが、(小林彰太郎 1971)はベルリン-ローマラリーの開催予定を1938年6月としており、記述が具体的であるため信憑性が高いと判断して採用した。
  2. ^ (講談社 1978, p. 298)のタイプナンバー表ではタイプ60K10が「"KdF"ベルリン・ローマレース用のスポーツクーペ」、タイプ64が「"KdF"コンポーネント使用の1.5Lスポーツカー」となっている。
  3. ^ (講談社 1978, p. 67)は排気量に言及なく「40馬力」としている。

出典

  1. ^ a b c d e 小林彰太郎 1971, pp. 7–22, ポルシェ前史 最初の電気車からVWまで.
  2. ^ a b c d 講談社 1978, p. 67.
  3. ^ 講談社 1978, p. 298.

参考文献




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