フォナー社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/18 18:10 UTC 版)
「レイモンド・ダマディアン」の記事における「フォナー社」の解説
1978年、フォナー (Fonar) というMRIスキャナ製造会社を創業。社名は "field focused nuclear magnetic resonance" の略である。1980年に最初の製品を発売。ダマディアンの "focused field" 方式はラウターバーの方式より効率が悪く、フォナーのMRIスキャナは商業的に失敗に終わった。結局、フォナーはダマディアンの方式を捨て、ラウターバーやマンスフィールドの方式に切り換えた。ダマディアンとフォナーは、MRIスキャナのメーカーからダマディアンの特許のロイヤルティーを徴収しようとした。多く大企業が和解に応じたが、ゼネラル・エレクトリック (GE) とは裁判になり、ダマディアン側に有利な1億2900万ドルの支払いをGEに命じる判決が下された。 ダマディアンはフォナーの大株主で全体の8%、約650万ドル相当を所有している。全株式の8%しか所有していないが、ダマディアンの持つ株は特別なクラスに分類されるもので、フォナーを完全に支配している。植込み型心臓ペースメーカーの開発で知られる ウィルソン・グレートバッチ と共にMRI対応のペースメーカーを開発。また縦型MRIを発明し、アメリカ各地15カ所にMRIセンターを建設した。
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