フォトクロミズム【photochromism】
クロミズム
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/21 13:57 UTC 版)
クロミズム (chromism) は物質の光物性(色・蛍光など)が外部からの刺激によって可逆的に変化する現象をさす。クロミズムを示す物質のことをクロミック物質(あるいはクロミック材料、chromic material)という。
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- ^ Paley, M. S.; Meehan, E. J.; Smith, C. D.; Rosenberger, F. E.; Howard, S. C.; Harris, J. M. J. Org. Chem. 1989, 54, 3432.
- 1 クロミズムとは
- 2 クロミズムの概要
- 3 参考文献
フォトクロミズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/21 13:57 UTC 版)
フォトクロミズム (photochromism) は光によって引き起こされるクロミズムである。多くの場合、光によって分子が異性化することによって生じる。 フォトクロミック物質は、光ディスクなどの記憶材料への応用が可能であるため、盛んに研究が行われている。アゾベンゼン・スピロピラン・ジアリールエテンが有名である。
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フォトクロミズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 08:27 UTC 版)
フォトクロミズムは、入射光線によって物質の色が変化する現象である。言い換えれば、フォトクロミズムは、光によって引き起こされる化学物質の色の変化である。スピロピランは、最近注目を集めているフォトクロマティック分子の1つである。これらの分子は、炭素原子によって結合された直交平面内の2つの複素環式官能基で構成されている。スピロピランは、フォトクロミズムの最も古いファミリーの1つである。固体としては、スピロピランはフォトクロミズムを示さない。溶液中および乾燥状態では、約250nmから380nmの間の光が、C-O結合を破壊することにより、スピロピランを有色のメロシアニン型に変換することができる。反応の基質である無色の分子(N)の構造は、それが溶けている溶媒に応じて生成物よりも熱力学的に安定している。たとえば、N-メチル-2-ピロリドンでは、平衡がメロシアニン型側にさらに切り替わる可能性がある(solvatchromic effects)。スピロピランの光異性体 (訳者注:光学異性体ではない) は、ポリメチン鎖の中心に関して対称ではないが、シアニンと同様の構造を持ち、メロシアニンに分類される(Figure 2)。 照射が停止すると、溶液中のメロシアニンは変色し始め、元の形であるスピロピラン(N)に戻る。 変化の経過: 溶液中のスピロピランに波長250 - 380 nmのUV光を照射すると、C-O結合が切断さる。 その結果、最初の分子の構造が変化し、結果としてメロシアニン(MC)が生成される。 UV照射後の見かけの共役系のため、MC型の吸光係数は閉じたスピロピラン型の吸光係数よりも大幅に高くなる。 最初の溶液とは異なり、フォトクロミズム反応の生成物は無色ではない。 芳香族系の置換基に応じて、誘導体のスイッチング挙動は、それらのスイッチング速度と光疲労耐性が変化する可能性がある。
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