ふうしかでん〔フウシクワデン〕【風姿花伝】
風姿花伝
あまりにも有名な「初心忘るべからず」「秘すれば花なり、秘さずば花なるべからずとなり」という言葉の出典元。
風姿花伝とは、現代の能を形作った世阿弥が、その父親である観阿弥の教えを整理し、子孫のために編纂した伝書です。
かつては、一族のみの秘伝とされていたそうですが、明治以降、一般にも広まることとなりました。
内容は、大きく、7つに分けられ、稽古のあり方と心構え、演技法、能を上演するときのFAQ(誰もが疑問に思うために、頻繁に出てくる質問に対する一問一答形式の応答集)、能の歴史、芸能人としての生き方、芸術論、芸の魅力と効果、となっています。
この書物は、能という枠を越え、文学的、演劇学的、教育学的、民俗学的、哲学的な広がりを見せ、様々な人々に読みつがれています。
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