フィリップ・ヴィルヘルム_(プファルツ選帝侯)とは? わかりやすく解説

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フィリップ・ヴィルヘルム (プファルツ選帝侯)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/15 22:02 UTC 版)

フィリップ・ヴィルヘルム
Philipp Wilhelm
プファルツ選帝侯
在位 1685年 - 1690年
別号 プファルツ=ノイブルク公
ユーリヒベルク公
在位 1653年 - 1690年

出生 (1615-10-04) 1615年10月4日
神聖ローマ帝国
ヘッセン=ダルムシュタット方伯領ギーセン
死去 (1690-09-12) 1690年9月12日(74歳没)
神聖ローマ帝国
オーストリア大公国ウィーン
埋葬 神聖ローマ帝国
プファルツ=ノイブルク公領、ノイブルク・アン・デア・ドナウ
配偶者 アンナ・カタジナ・コンスタンツィア・ヴァザ
  エリーザベト・アマーリア・フォン・ヘッセン=ダルムシュタット
子女 一覧参照
家名 プファルツ=ノイブルク家
父親 プファルツ=ノイブルク公ヴォルフガング・ヴィルヘルム
母親 マグダレーネ・フォン・バイエルン
宗教 キリスト教カトリック
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フィリップ・ヴィルヘルム(Philipp Wilhelm, 1615年10月4日 - 1690年9月2日)は、プファルツ選帝侯(在位:1685年 - 1690年)。元はプファルツ=ノイブルク公(在位:1653年 - 1690年)、ユーリヒベルク公(在位:同)であった。

生涯

父はプファルツ=ノイブルク公ヴォルフガング・ヴィルヘルム、母はバイエルン選帝侯マクシミリアン1世の妹マグダレーネである。スウェーデンカール10世又従弟に当たる。

1685年カール2世が嗣子なくして死去したため、プファルツ選帝侯位を継承した。フリードリヒ3世からカール2世に至るプファルツ=ジンメルン家系のプファルツ選帝侯はいずれもプロテスタントであったが、フィリップ・ヴィルヘルムの継承によってカトリックに戻ることになった。

遠縁のフィリップ・ヴィルヘルムによる選帝侯位継承に対して、フランスルイ14世は王弟オルレアン公フィリップ1世の妃でカール2世の妹であるエリザベート・シャルロットの継承権を主張し、ラインラントへ侵攻した。これを契機として、反仏同盟であるアウクスブルク同盟諸国とフランスとの間でアウクスブルク同盟戦争(プファルツ継承戦争ともいう)が勃発した。既に高齢だったフィリップ・ヴィルヘルムは、戦争中に没した。

子女

最初の妃、ポーランド王(一時スウェーデン王も兼ねた)ジグムント3世の娘アンナ・カタジナ・コンスタンツィアとは1642年に結婚したが、1651年に死別した。1645年に唯一生まれた男子は誕生後すぐに死亡している。

1653年ヘッセン=ダルムシュタット方伯ゲオルク2世の娘エリーザベト・アマーリア・マグダレーネと再婚した。2人は1655年から1679年までの24年間に16子を儲けた。息子のうち2人が相次いで選帝侯位を継承したが、いずれも男子が得られずにプファルツ=ノイブルク家は断絶した。娘達は各国の君主の妃となった。

脚注

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参考文献

先代
ヴォルフガング・ヴィルヘルム
プファルツ=ノイブルク公
ユーリヒベルク公
1653年 - 1690年
次代
ヨハン・ヴィルヘルム
(以後プファルツ選帝侯が兼ねる)
先代
カール2世
プファルツ選帝侯
1685年 - 1690年
次代
ヨハン・ヴィルヘルム



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