フィクション上のヴォイニッチ手稿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 06:32 UTC 版)
「ヴォイニッチ手稿」の記事における「フィクション上のヴォイニッチ手稿」の解説
英国の作家・評論家のコリン・ウィルソンの小説『賢者の石』、『ロイガーの復活』などは、怪奇小説作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの「クトゥルー神話」の系譜に属する。ウィルソンはそこで、ヴォイニッチ手稿は、ラブクラフトが創作した想像上の文書である『ネクロノミコン』の写本であったという架空の設定を記している。ウィルソンの小説のなかでは、暗号に使われた文字はアラビア文字であり、しかし言語はアラビア語ではなくラテン語であったとされる。アラビア文字は右から左へと綴るが、現実のヴォイニッチ手稿は記述されている言語こそ不明ではあるが左から右へと綴られていることはまず間違いない。 ダン・シモンズの長編SF小説『イリアム』とその続編『オリュンポス』では、ヴォイニッチ手稿が重要な役割を果たす。小説中でヴォイニッチ手稿は偽作という設定になっているが、手稿の真偽を確かめるために行なわれた時間旅行実験が大災害を引き起こす。またヴォイニッチにちなんで命名された「ヴォイニックス(Voynix)」という人工生物が登場する。
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