フィクション上の書物の派生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 21:30 UTC 版)
「グリモワール」の記事における「フィクション上の書物の派生物」の解説
20世紀の英語圏では、幻想文学に触発されて新たなグリモワールが生み出された。ラブクラフトの小説に登場する架空の書物『ネクロノミコン』を実際に作り上げようと試みたり、『ネクロノミコン』に仮託した本がいくつか出版されている。その中で魔術書の体裁をとったものを以下に挙げる。 『ネクロノミコン(英語版)』(The Necronomicon) ギリシア語版『ネクロノミコン』を英訳したという設定で1977年に出版された魔術書。サイモンという筆名の謎のオカルティストが序文を書いている。オーウェン・デイヴィースは、サイモンの『ネクロノミコン』は「よく練り上げられた作り事」であり、本書やその他のネクロノミコンは「魔術文献の見本としてはそれまでのものに劣らず立派なもの」と評している。 『ネクロノミコン』断章 ジョージ・ヘイが編集しコリン・ウィルソンが寄稿した The Necronomicon (1978) に収録された、大英図書館所蔵のジョン・ディーの暗号文書からロバート・ターナーが『ネクロノミコン』を再構成したというふれこみの偽書。ロバート・ターナーはデイヴィッド・エドワーズと共同で立法石団 (Order of The Cubic Stone) という魔術団体を創設した英国の実在のオカルティスト(2013年没)。アグリッパの著作を英訳した17世紀の医師ロバート・ターナーとは別人。
※この「フィクション上の書物の派生物」の解説は、「グリモワール」の解説の一部です。
「フィクション上の書物の派生物」を含む「グリモワール」の記事については、「グリモワール」の概要を参照ください。
- フィクション上の書物の派生物のページへのリンク