フィクションの第三次世界大戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 02:07 UTC 版)
「第三次世界大戦」の記事における「フィクションの第三次世界大戦」の解説
聖書の中のイメージ まず説明しておくべきだが、多くのフィクションが新約聖書に描かれた「最終戦争」のイメージから何らかの影響を受けている。 信者数が20億人を超えるとされるキリスト教の圏域(キリスト教圏)では、二千年ほど前から聖書が読まれてきた歴史があるわけだが、聖書の『ヨハネの黙示録』には、ユダヤの伝統的文学手法のひとつの黙示形式で、つまりさまざまな比喩を多用した謎めいた文体で、善と悪との最終決戦、「戦争を終わらせるための最終決戦」が描かれている。いわゆるハルマゲドンである。つまり欧米の世界で多数派であるクリスチャンたちは、先祖代々「悪との最終決戦の日がやってくる」という話を読んだり(自分で読んでいなくても)周囲の人々が頻繁に語るのを聞かされて生きてきたわけであり、欧米の人々が「第三次世界大戦」と聞くと、まずその聖書に書かれているハルマゲドンのことを真っ先に思い浮かべる。 そして欧米のサイエンスフィクション・ライターの多くもやはり『ヨハネの黙示録』からインスピレーションを得ており、各作家は黙示録の大枠を利用しつつ自分の空想力を働かせて具体的な出来事に膨らませたり、あるいは聖書の記述に当てはまると思われる現代的な政治状況を見出しつつ現代の軍事技術ならどのようなことが起きるか具体的に想像して物語を描いてきた。
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