ファミリー化構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 02:53 UTC 版)
「16式機動戦闘車」の記事における「ファミリー化構想」の解説
三菱重工業は2014年6月、フランスの陸戦兵器・セキュリティ関連の見本市ユーロサトリで八輪装甲車MAV(Mitsubishi Armored Vehicle)を発表した。MAVは16式機動戦闘車の技術を流用したもので、防衛省主導でなく三菱側の自主開発で進められており、既に試作車両が開発され社内試験が行われている。MAVのAPC(装甲兵員輸送)型のサイズは全長8m、全幅2.98m、全高2.2m、空虚重量18t、これらの数値はスラット装甲や反応装甲は含まれない。最大戦闘重量は28tである。展示された模型にはスラット装甲が装着されていた。地雷・IED対策として車内にはフローティング・シートが採用され、車体底部にもV字型の増加装甲を装着できる。乗員は車長、操縦士含め11名となっている。 96式装輪装甲車の後継車両として開発されていた装輪装甲車 (改)の開発中止を受けて、2019年度予算で「次期装輪装甲車導入候補車種の試験用車両」の名称で次期装輪装甲車取得のため車種選定に必要な試験用車両の取得等関連経費として21億円が認められ、同年9月10日に機動装甲車(三菱重工業製)、パトリアAMV(Patria社製)、LAV6.0(英語版)(GDLS社製)の3案で選定を行うと発表されたため、その候補になっている。 MAVは派生型も検討されており、APC型よりもキャビン部のルーフを高くした装甲野戦救急車、指揮通信車などが提案されている。また、30ミリ機関砲を搭載した歩兵戦闘車型、120mm自走迫撃砲型についても開発が検討されている。
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