ファイル形式とプログラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/13 01:04 UTC 版)
「Netpbm」の記事における「ファイル形式とプログラム」の解説
Netpbmでは、netpbm format と総称される画像ファイルフォーマット(形式)を定義している。 portable pixmap/greymap/bitmap formats PPM, PGM, PBM。まとめてPNMと呼ばれる。 PAM(Portable Arbitrary Map、PNMに含まれるいくつかの形式の拡張(を含む総称)。en:Netpbm#PAM graphics format を参照)。 Netpbmパッケージには220以上のプログラムが含まれている。ほとんど全てについて、その名前には "pbm"、"pgm"、"ppm"、"pam"、"pnm" 等が少なくとも1つ必ず付いている。たとえば pamscaleは画像を10%縮小するプログラム、pamcompは画像を重ねて合成するプログラム、pbmtextは文字列を画像にするプログラム、pnmquantは画像中の色数を減らすプログラムである。 Netpbmパッケージでは、たとえばPBM形式を.bmpに変換するときになどに、変換プログラムを連続させて使うことができる。 pgmtoppm "#FFFFFF" somepic.pbm > somepic.ppmppmtobmp somepic.ppm > somepic.bmp この例は以下のようにすれば、 パイプを使えば、コマンド入力の回数を減らし、途中で作られているsomepic.ppmファイルを作らずに済ませることができる。 pgmtoppm "#FFFFFF" somepic.pbm | ppmtobmp > somepic.bmp 以上のようにNetpbmは、Unix系OSなどの(CUIシェルの)パイプラインをうまく活用する、いわゆるUNIX哲学などでも引用される(カーニハンとプラウガーの)Software Tools のアプローチで全体が設計(デザイン)されている。 さらに、画像フォーマットを変換するプログラムとしては、ABC という画像フォーマットがあったとすると、ABCtopnm というようなプログラムと、pnmtoABC というようなプログラムが提供されている(注: "pnm" の部分は "ppm" などのこともある)。これにより pnm を中間形式とすることで、たとえばX11のダンプ形式 (XWD) をMacintoshのPICTに変換するには xwdtopnm と ppmtopict をパイプでつなげればよい (PNMを出力するプログラムはPBM、PGM、PPMのいずれかを出力する。またPNMを読み込むプログラムはそのどの形式も読み込める) 。具体的には次のようになる。 cat myscreenshot.xwd | xwdtopnm | ppmtopict > myscreenshot.pct xwdコマンドの標準出力をそのままパイプへの入力とすれば、中間的なファイルを一切作らなくても済む。 xwd | xwdtopnm | ppmtopict > myscreenshot.pct
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