PICT 【quick draw picture format】
PICT形式
別名:PICT
【英】PICT format
PICT形式とは、AppleのMac OS(主にClassic Mac)で標準的に用いられていた画像ファイル形式のことである。
PICT形式のファイルは、Appleの画像描画エンジンであるQuickDrawのコマンドでコード化されており、Mac OSにおいてはほとんどのアプリケーションでサポートされており、汎用的に利用できる。おおむね、WindowsにおけるBMP形式に相当する立場の画像ファイル形式といえる。
PICT形式では、ラスタグラフィックスもベクタグラフィックスもサポートしているため、ペイントソフト、ドローソフトの両系統において扱うことができる。色彩は1670万色まで表現可能である。
PICT形式はMac OSにおいて長らく標準として用いられてきたが、Mac OS Xでは、画像ファイル形式の標準としてPDFが採用されている。
QuickDraw Picture
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。2023年1月) ( |
QuickDraw Picture(PICT(ピクト))は、Appleによる画像描画ルーチン「QuickDraw」の標準的な画像ファイルフォーマット。ラスターイメージの他に、動画やベクターイメージを表現したりすることも可能である。
その内部はQuickDrawが解読していく命令と実際の画像からなる。基本的に、ベクターイメージや画像の付加情報は命令で構成され、ラスターイメージは各ピクセルの情報がそのまま保存されている。また、ビットマップ(ラスターイメージ)は連長圧縮(PackBits)法で、QuickTimeがあればJPEGやPNGなどにより圧縮されることもある。QuickDrawへの命令を含むため、PICTはメタファイルの一種でもある。
Appleの定めにより、画像を扱うほとんどすべてのアプリケーションはこのファイルフォーマットをサポートしている。また、フォーマットは公開されているため、MacでPICTを扱えるようにするのは容易である。ただし、QuickDrawの描画命令を埋め込んだ形式は、QuickDrawがなければ扱えるようにすることは難しい。ただ、QuickDrawの描画命令も公開されているので、ビットマップ(ラスターイメージ)を開くだけなら簡単なはずである。しかしながら、PICTに関するドキュメントは少なく、Windowsでは対応していないアプリケーションがほとんど。優秀なアプリケーションならQuickTimeにデータを送って描画してもらい、その結果を受け取って表示してくれるものはある。すなわち、QuickDrawがなくてもQuickTimeで表示することは可能である。
外部リンク
- QuickDraw Pictureオペレーションコード解説 (目次。英語の情報)
- PICTのページへのリンク