ピヴォット言語とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ピヴォット言語の意味・解説 

ピヴォット言語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 11:38 UTC 版)

中間言語」の記事における「ピヴォット言語」の解説

ピヴォット言語(pivot language)は、中間言語のうちでも、特にピヴォット翻訳呼ばれる機械翻訳における手法においてあらわれ言語である(英語版記事名pivot language となっており、特にこれについて説明している)。 一般に機械翻訳では、構文解析結果すなわち構文木変換によって翻訳したり(構文トランスファー方式)、あるいはより深く味解析までおこなって翻訳をする(意味トランスファー方式)。いずれにしてもその変換は、翻訳元翻訳先の言語特化したものになる。それに対してピヴォット翻訳では、どの言語にも特化せず、どの言語にも対応できる「ピヴォット言語」への翻訳と、そこからの目的言語への翻訳、というようにして機械翻訳が可能であるものとして考えられるのであるこの手法のメリットは、組合せ爆発防げることである。中間言語用いると、翻訳が必要となる言語組み合わせの数二乗スケール ( ( n 2 ) = n 2n 2 ) {\displaystyle \left(\textstyle {\binom {n}{2}}={\frac {n^{2}-n}{2}}\right)} ではなく線形スケール ( n − 1 ) {\displaystyle (n-1)} に収まる。(言語Aと中間言語P、言語Bと中間言語P、… について翻訳出来ればよく、あらゆる組み合わせ翻訳方法まで知る必要がなくなる) 一方デメリットは、いわゆる重訳のそれと同様である。つまり、中間言語との再翻訳2度翻訳誤り曖昧さ生む可能性があることである(この可能性小さくなるようにピヴォット言語は設計されねばならず、そしてそれは難しいことでもある)。中間言語翻訳用いなければ、その可能性1度抑えられている。例えば、エルナン・コルテスがメソアメリカインディアンと会話する際に、エルナン・コルテスヘロニモ・デ・アギラールスペイン語話しヘロニモ・デ・アギラールマリンチェマヤ語話しマリンチェインディアンナワトル語で話すように、各言語同士での再翻訳ニュアンス意味の違い発生しうる。

※この「ピヴォット言語」の解説は、「中間言語」の解説の一部です。
「ピヴォット言語」を含む「中間言語」の記事については、「中間言語」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ピヴォット言語」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ピヴォット言語」の関連用語

1
18% |||||

ピヴォット言語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ピヴォット言語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの中間言語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS