ピボット‐テーブル【pivot table】
読み方:ぴぼっとてーぶる
マイクロソフトオフィスエクセルで、大量のデータをもとにクロス集計する機能。これによって作成した集計表はピボットテーブルレポートという。
ピボットテーブル
【英】PivotTable reports
ピボットテーブルとは、Excelの集計機能の1つで、クロス集計機能のことである。また、クロス集計機能を用いて作成した集計表のことをピボットテーブルレポートというが、その集計表のことも指す。
ピボットテーブルの機能としては、集計表を作成したり、集計データを分析したり、グラフを生成したりすることが可能である。大量のデータを元に、ドラッグ&ドロップやリスト選択などの簡単な操作でデータを加工できるのが特徴である。ピボットテーブルは、集計するデータについて、複数の要因を元に分析するような場合に適している。例えば、売上データを月別、商品別、販売員別などに集計し、売上の傾向を分析するような場合に用いる。
集計表(ピボットテーブルレポート)を作成するには、ピボットテーブル/ピボットグラフウィザードを使用する。ウィザードに従って、集計元のデータを指定して、集計表のレイアウトや集計方法を設定した後、出力先を指定する。集計表のレイアウトは、表を作成した後でもワークシート上で任意に変更することができる。また、作成したピボットテーブルレポートでは、行や列の集計項目ごとに、詳細データの表示を切り替えたり、表示されたデータを並び替えたりすることが可能である。
また、ピボットテーブルレポートと自動リンクされたグラフ(ピボットグラフ)を作成することも可能である。ピボットグラフを作成するには、ピボットテーブルレポートを元に作成する方法と、クロス集計前のデータを元にダイレクトに作成する方法がある。ピボットグラフをダイレクトに作成すると、ピボットテーブルレポートも自動的に作成される。
なお、表計算ソフトの1-2-3には、類似の機能として、ダイナミッククロス集計がある。
ピボットテーブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/10 02:35 UTC 版)
ピボットテーブル(英: pivot table)は表計算ソフトまたはビジネスインテリジェンスソフトウェアにて利用されるデータ可視化要約機能である。対象集計データは(“ピボットテーブル”と呼ばれる)第2のテーブルに表示され、自動的に表内格納データの並替、合計値、平均値、総数、標準偏差が出力できるほか、クロス集計が利用できる。任意に表内の表示項目をドラッグアンドドロップを用いて変更できる。
「ピボットテーブル」は複数の開発会社が使用する一般的な名称であり、起源はLotus Improvであるが[1][2]、米国ではマイクロソフト社が商標登録している[3]、
OLAPの簡易機能と位置づけられることも多い。Excelの場合OLAPサーバからスプレッドシートにデータを直接照会する機能が含まれている。
利用例
典型的なデータ入力の場合、データは二次元の行列で構成され表示される。以下の画像例はシャツの各項目を示す。
行列では大量のデータが格納できるが、この段階では要約内容の理解は難しい。ピボットテーブルは即座にデータを要約し必要情報を強調するのに役立ち、目的や状況に応じて柔軟に操作できる。出力する際に初めに行うこととして、重視する対象を指定する。
以下の画像では「出荷日」・「地域」別の「売上枚数」を指定した場合、行が「出荷日」を、列が「地域」を、データが「売上枚数」を、最下段に合計枚数を示している。
仕組み
上記の例で説明すると、プログラムが「地域」(この場合は東西南北)及び「出荷日」に該当するすべての個別の値を検索し、和集合に基づいてデータを要約後多次元チャートで表示する。 上記の例では左上セルの値は66とあるが、この値は「地域」が「東」であり「出荷日」が「2005年1月31日」であった表内全データを抽出し、加算した結果である。
脚注
- ^ “The history of Pivot table | ScraperWiki” (英語). 2022年11月28日閲覧。
- ^ “What is a Pivot Table?” (英語). The Holistics Blog (2018年10月1日). 2022年11月28日閲覧。
- ^ “United States Trademark Serial Number 74472929” (1994年12月27日). 2013年2月17日閲覧。
関連項目
- ピト・サラス - 考案者、最初に実装したLotus Improv開発者
- 分割表
- SQL
- ビジネスレポーティング
- オフィススイートの比較
- データマイニング
- データウェアハウス
- Extract/Transform/Load
- 関係代数 (関係モデル)
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