ピエールフランチェスコ・パボーニとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ピエールフランチェスコ・パボーニの意味・解説 

ピエールフランチェスコ・パボーニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/11 04:01 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ピエールフランチェスコ・パボーニ
選手情報
ラテン文字 Pierfrancesco Pavoni
国籍 イタリア
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 60m, 100m, 200m
生年月日 (1963-02-21) 1963年2月21日(57歳)
出身地 ローマ
身長 182cm
体重 70kg
引退 1991年
成績
オリンピック 100m 2次予選5組4着 (1988年)
4x100mR 5位 (1988年)
世界選手権 100m 7位 (1987年)
200m 7位 (1987年)
4x100mR 2位 (1983年)
地域大会決勝 ヨーロッパ選手権
100m 2位 (1982年)
4x100mR 4位 (1982年)
自己ベスト
60m 6秒55 (1990年)
100m 10秒22 (1986年)
10秒13w (1989年)
200m 20秒38 (1987年)
400m 45秒71 (1985年)
編集 

ピエールフランチェスコ・パボーニPierfrancesco Pavoni1963年2月21日 ‐ )は、イタリアローマ出身で短距離走を専門にしていた元陸上競技選手。1983年ヘルシンキ世界選手権男子4×100mリレーの銀メダリストである。また、1987年ローマ世界選手権男子100mではオリンピックも含め、この種目でイタリア選手初のファイナリストになった選手である。4×200mリレーの元室内世界記録保持者、60mの元室内イタリア記録保持者。

経歴

1982年9月のヨーロッパ選手権に出場すると、男子100m決勝で10秒25(-0.8)のジュニアイタリア記録(当時)を樹立。優勝したフランク・エンメルマン英語版には0秒04及ばなかったものの、ジュニアの選手ながらシニアの国際大会で銀メダルを獲得した。

1983年8月のヘルシンキ世界選手権に出場すると、男子4×100mリレーの全てのラウンドでイタリアチームの3走を務め[注 1]、決勝では38秒37のイタリア記録(当時)を樹立。37秒86の世界記録(当時)を樹立して優勝したアメリカには及ばなかったものの、3位のソビエトには0秒04差で競り勝ち銀メダルを獲得した[1]

1984年2月11日の競技大会男子4×200mリレーでイタリアチームの1走を務め[注 2]、1分22秒32の室内世界記録(当時)を樹立した[2]

1987年3月のインディアナポリス世界室内選手権男子60mに出場すると、個人種目では自身初の世界大会ファイナリストとなった。迎えた決勝では6秒59をマークし、リー・マクレー(6秒50)、マーク・ウィザースプーン英語版(6秒54)に次ぐ3位に入り銅メダルを獲得した[注 3][3]

1987年8-9月に地元で開催されたローマ世界選手権に出場すると、出場した男子100m、男子200m、男子4×100mリレーの全てで決勝に進出した。それぞれ7位、7位、6位に終わりメダルを獲得することはできなかったが、男子100mではオリンピックを含めてもイタリア選手初のファイナリストという快挙を成し遂げた。この大会を最後に、イタリアから世界選手権100mとオリンピック男子100mのファイナリストは誕生していない[注 4][4][5]

1989年3月のブダペスト世界室内選手権男子60mに出場すると、準決勝を室内イタリアタイ記録(当時)の6秒58で突破し、2大会連続でファイナリストとなった。決勝では6秒61とタイムを落としたものの、アンドレス・シモン(6秒52)、ジョン・マイルズ=ミルズ英語版(6秒59)に次ぐ3位に入り、2大会連続で銅メダルを獲得した[6]。この大会を最後に、イタリアから世界室内選手権60mのメダリストは誕生しておらず、パボーニはこの種目でメダリストになった唯一のイタリア選手である[7]

自己ベスト

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒22 (+1.8) 1986年9月11日 オスティア
10秒13w (+2.9) 1989年8月25日 デュースブルク 追い風参考記録
200m 20秒38 (0.0) 1987年8月10日 グロッセート
400m 45秒71 1985年8月17日 モスクワ
室内
60m 6秒55 1990年3月7日 ピレウス 元室内イタリア記録

主要大会成績

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
1981 ヨーロッパジュニア選手権en ユトレヒト 100m 3位 10秒39 (+3.6)
4x100mR 4位 40秒62 (4走)
ワールドカップen ローマ 100m 6位 10秒51 (+0.2)
4x100mR 6位 39秒67 (1走)
1982 ヨーロッパ室内選手権en ミラン 60m 4位 6秒68
ヨーロッパ選手権en アテネ 100m 2位 10秒25 (-0.8) ジュニアイタリア記録
4x100mR 4位 38秒96 (1走)
1983 世界選手権 ヘルシンキ 100m 2次予選4組5着 10秒44 (-1.2)
200m 1次予選棄権 DNS
4x100mR 2位 38秒37 (3走) イタリア記録
地中海競技大会en カサブランカ 100m 優勝 10秒24 大会タイ記録
4x100mR 優勝 38秒76
1984 オリンピック ロサンゼルス 100m 1次予選10組4着 10秒72
1985 ヨーロッパ室内選手権en ピレウス 60m 準決勝1組6着 6秒73
世界室内大会 パリ 60m 予選3組3着 6秒80
ワールドカップen キャンベラ 4x100mR 5位 38秒76 (3走) ヨーロッパ代表
4x400mR 4位 3分01秒46 (1走) ヨーロッパ代表
1986 ヨーロッパ選手権en シュトゥットガルト 200m 準決勝2組7着 20秒85 (0.0)
4x100mR 5位 38秒86 (3走)
1987 ヨーロッパ室内選手権en リエヴァン 60m 2位 6秒58
世界室内選手権 インディアナポリス 60m 3位 6秒59
世界選手権 ローマ 100m 7位 16秒23 (+1.0)
200m 7位 20秒45 (-0.4)
4x100mR 6位 39秒62 (4走)
1988 ヨーロッパ室内選手権en ブダペスト 60m 5位 6秒64
オリンピック ソウル 100m 2次予選5組4着 10秒33
4x100mR 5位 38秒54 (3走)
1989 ヨーロッパ室内選手権en デン・ハーグ 60m 4位 6秒62
世界室内選手権 ブダペスト 60m 3位 6秒61
1990 ヨーロッパ室内選手権en グラスゴー 60m 2位 6秒59
ヨーロッパ選手権en スプリト 100m 予選3組3着 10秒57 (-0.9)

脚注

注釈

  1. ^ メンバーは、1走ステファノ・ティリ英語版、2走カルロ・シミオナート英語版、4走ピエトロ・メンネア
  2. ^ メンバーは、2走ジョヴァンニ・ボンジョルニ英語版、3走ステファノ・ティリ、4走カルロ・シミオナート。
  3. ^ 当初はベン・ジョンソンが優勝し、パボーニは4位に終わりメダルを逃したが、その後ベン・ジョンソンはドーピングで失格となり、順位がそれぞれ繰り上がった。
  4. ^ オリンピック女子100mはジュゼッピーナ・レオーネ1956年メルボルン大会で5位、1960年ローマ大会で銅メダルを獲得している。

出典

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ピエールフランチェスコ・パボーニ」の関連用語

ピエールフランチェスコ・パボーニのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ピエールフランチェスコ・パボーニのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのピエールフランチェスコ・パボーニ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS