ヒマラヤのおもな地上交通
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 14:35 UTC 版)
「ヒマラヤ山脈」の記事における「ヒマラヤのおもな地上交通」の解説
ヒマラヤ山脈の地形は非常に険しく、人を容易に寄せつけないが、いくつかの道が存在する。 ヒマラヤ東部 ブンラ峠(英語版)によって、インドのアルナーチャル・プラデーシュ州とチベットのツォナ県が結ばれている。ダライ・ラマ14世が1959年のインド亡命時に通ったルートでもある。 ナトゥ・ラ峠とジェレプ・ラ峠 ナトゥ・ラ峠とジェレプ・ラ峠は、シッキムのガントクとチベットのラサを結ぶルートであり、いずれもシッキム東部に位置している。また、ナトゥ・ラ峠はシルクロードの支道の一部であると考えられている。 チベットとネパールを結ぶルート チベット側のニャラム県ダムとネパール側のシンドゥ・パルチョーク郡コダリ(英語版)の間には中尼友誼橋(中国語版、英語版)があり、中尼友誼橋によって中国のG318国道とネパールのアラニコ・ハイウェイ(英語版)が接続している。このほかに、チベットのディンキェ県やドンパ県とネパールのダウラギリ県ムスタン郡を結ぶルートがある。 ヒマラヤ西部 インド、ネパール、チベットの三国国境付近にはリプケーシュ峠(英語版)があるほか、インドのヒマーチャル・プラデーシュ州とチベットのツァンダ県の境界にはシプキ・ラ峠(英語版)がある。 カシミール-チベット・東トルキスタンルート カシミールのスリナガルから、ラダックのレーを経てチベットに至るルートで、国道1号線(英語版)に指定されている。インド側には自動車道の世界最高地点のカルドゥン・ラがある。またラダックの北端にはカラコルム峠があり、東トルキスタンとも結ばれていたが、いずれもインドと中国の政治問題のため、国境は閉鎖されている。
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