バリューコース開始の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 08:09 UTC 版)
「バリューコース (NTTドコモ)」の記事における「バリューコース開始の経緯」の解説
従来の携帯電話端末の販売制度は、携帯電話会社のインセンティブ(販売奨励金)によって携帯電話端末の価格を引き下げ、基本料金及び通話料で端末を値引きした分を回収する仕組みだった。従って、利用者が短期間で解約や機種変更をすると、電話会社はインセンティブ分を回収できないことがある。また毎月の利用料金の支払いの少ない利用者からはインセンティブを回収しにくい。そのため、その負担が長期利用者や利用料金が高額な利用者に掛かっていた。 ドコモのバリューコースは、このような不平等で不透明な携帯電話端末の販売制度を、基本使用料・通信料金と端末料金を分離した制度に変えていくよう、総務省が各携帯電話事業者に求めたため開始された。一方、従来の新料金プランを引き継ぎインセンティブを用いる「ベーシックコース」も並行して新設された。 また、別のバリューコース開始の要因として、ドコモが他社に比べ端末価格が高いため、番号ポータビリティで苦戦している要因の一つとなっていることもあり、このような状況を打開するという目的もある。ドコモは、今後この料金プランをベースとし、全契約の半数以上をバリューコースに移行させる方針を示している。 このような販売制度・基本使用料金プランの変更は、一足早くソフトバンクモバイルが実施しており、auでもドコモより2週間早い2007年11月12日より「au買い方セレクト」という名称で開始している。
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