バラード (アルバム)
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『バラード』 | ||||
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ジョン・コルトレーン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1961年12月21日 - 1962年11月13日 | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | インパルス!レコード | |||
プロデュース | ボブ・シール | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ジョン・コルトレーン アルバム 年表 | ||||
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『バラード』(Ballads)は、ジョン・コルトレーンがインパルス!レコードから1963年に発表したアルバム。タイトル通り、全曲バラード(バラッド)の作品である。
解説
ジョン・コルトレーンの演奏は、主に激しい一面が評価されてきた。音楽評論家のアイラ・ギトラーは、切れ目なく続くサックスの音を「シーツ・オブ・サウンド」と形容し、1950年代末期にコルトレーンがモード・ジャズの領域に進むと、更に激しさは増していった。しかしコルトレーンは、デビュー当時からバラードも好んで演奏し、それが結実したのが本作である。コルトレーンの作品としては異色作だが、情感のこもった優しい演奏で、今もジャズを聴き始めたばかりのリスナーに薦められることが多い。
本作に関してしばしば伝えられるエピソードは、「サックスのマウスピースの調子が悪く、速いフレーズを弾けなかったため、苦肉の策としてバラード・アルバムを作った」というものであるが、実際のところは、プロデューサーのボブ・シールが、よりファン層を広げるために着想したようである[1]。
「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ」は、元々はミュージカル映画『凸凹空中の巻』の挿入歌で、コルトレーン以前にもソニー・ロリンズが『サキソフォン・コロッサス』で、ビリー・ホリデイが『レディ・イン・サテン』で取り上げている。
収録曲
オリジナル版
- セイ・イット - "Say It (Over and Over Again)"(F. Loesser - J. McHugh)(大村憲司が矢野顕子との共演でカバーしている)
- ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ - "You Don't Know What Love Is"(D. Raye - G.DePaul)
- トゥー・ヤング・トゥ・ゴー・ステディ - "Too Young to Go Steady"(H. Adamson - J. McHugh)
- オール・オア・ナッシング・アット・オール - "All or Nothing at All"(J. Lawrence - A. Altman)
- アイ・ウィッシュ・アイ・ニュー - "I Wish I Knew"(H. Warren - M. Gordon)
- ホワッツ・ニュー - "What's New"(B. Haggart - J. Burke)
- イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember"(L. Hart - R. Rodgers)
- ナンシー - "Nancy" (With the Laughing Face)(J. Van Heusen - P. Silvers)
2002年 デラックス・エディション
ディスク2
- ゼイ・セイ・イッツ・ワンダフル - "They Say It's Wonderful"
- オール・オア・ナッシング・アット・オール - "All or Nothing at All" - Alternate take
- グリーンスリーヴス - "Greenlseaves" - Alternate take
- グリーンスリーヴス - "Greenlseaves" - Alternate take
- グリーンスリーヴス - "Greenlseaves" - Alternate take
- グリーンスリーヴス - "Greenlseaves" - Master take
- グリーンスリーヴス - "Greenlseaves" - Alternate take
- イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember" - Alternate take
- イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember" - Alternate take
- イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember" - Alternate take
- イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember" - Alternate take
- イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember" - Alternate take
- イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember" - Alternate take
- イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember" - Alternate take
演奏メンバー
- ジョン・コルトレーン - テナー・サックス
- マッコイ・タイナー - ピアノ
- ジミー・ギャリソン - ベース
- エルヴィン・ジョーンズ - ドラム
- レジー・ワークマン - ベース(on 7.)
脚注
- ^ 伝記本『コルトレーンの生涯』(J・C・トーマス著、武市好古訳、学習研究社より日本語版刊行)に準拠
参考文献
「バラード (アルバム)」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は自分の曲を作詞作曲するバラード歌手である。
- 君に美しいスローバラードの曲を歌ってほしい。
- 13世紀後半までさかのぼり、800年から1200年の間に書かれた34の神話と英雄のバラードから成る古アイスランド語での異なる二つの作品のいづれか
- 吟遊詩人によって歌われたバラード
- 人気のバラードを歌う歌手
- スペイン人の歌手で、バラードとラブソングで知られる(1943年生まれ)
- スコットランドのバラード歌手でミュージックホール・コメディアン(1870-1950年)
- 歴史小説とバラードの英国の作成者(1771年−1832年)
- スローバラードという曲
- 中世バラードという,中世の歌曲
- 近代バラードという歌曲
- 彼は「バラード調の曲です。自然と愛をテーマにしました。」と話した。
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