ハードSFの誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 06:19 UTC 版)
「サイエンス・フィクション」の記事における「ハードSFの誕生」の解説
1940年代はSFの一大転換期である。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}それまで荒唐無稽なB級小説に過ぎなかったSFにリアリズムの概念が初めて導入された[要検証 – ノート]。リアリスティックなSFの出現は、SF雑誌『アスタウンディング』(後の『アナログ』誌)の3代目編集長ジョン・W・キャンベルの影響が強い。1940年代以前のSFにありがちな荒唐無稽なSFが編集長である彼の元に送られてくると、キャンベルはそれらをこてんぱんに批判した。たとえば、宇宙人が地球人を食用の家畜として飼う話を「食用にするなら地球人を育てるより牛を育てたほうがずっと効率的だ」と批判したり、宇宙人が地球人女性を性の奴隷として連れ去る話を「ちょっと美の感覚が違えば、人間の女でなくとも豚でもよかったはずだ」と批判した。このため、「準光速で走っている宇宙船が突然直角に曲がる」ような小説は無くなった[要検証 – ノート]。 最新の物理学的、あるいは天文学的な知識に基づいた科学的な作品はハードSFと呼ばれるジャンルを成立させ、アスタウンディングではアーサー・C・クラークやアイザック・アシモフ、ロバート・A・ハインラインなどが活躍し始める。 しかし「科学的」(に見える事)にこだわったキャンベルは、最終的にダイアネティックスを始めとする疑似科学に傾倒してしまう。ハリー・ハリスンの暴露本[要出典]によれば、ダイアネティクスにはまったキャンベルは、彼のかかえる作家達に「ダイアネティクス的な」SF小説を書かせる事を強制したという。
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