ハンニバル救援に到着
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 13:55 UTC 版)
「カプア包囲戦」の記事における「ハンニバル救援に到着」の解説
カプアがこのような状況にあったとき、ハンニバルはタレントゥムの攻略を続けるべきか、あるいはカプアを防衛すべきか迷っていた。最終的には、カプアだけでなくカルタゴに味方した多くの同盟都市のことを考慮し、カプアに向かうことにした。ほとんどの補給部隊と重騎兵を残し、ハンニバルは歩兵と軽騎兵を選抜し、33頭の戦象を伴ってカンパニアに向かった。カプアに接近するにあたっては、以前カラティア(en)の要塞を攻撃した時に使ったティファタ山背後の渓谷に野営地を設定した。 ハンニバルはカプアに彼らの接近を知らせ、カルタゴ軍がローマ軍の攻撃を開始すると同時に、カプア軍も城門を開けて外に出て攻撃するように伝えた。ハンニバルの突然の来襲はローマ軍に恐怖を引きこした。ハンニバルはプルケルの防御柵へ接近を開始し戦闘を強要したが、プルケルはこの挑発には乗らなかった。ハンニバルはしばしば騎兵を派遣して、ローマ軍野営地に投げ槍攻撃を行なって怒りを誘い、ローマ騎兵を誘い出そうとした。またカルタゴ歩兵は柵の破壊を試みた。しかし、ローマ軍は決心を変えず、軽歩兵が反撃を行ったのみで、主力の重装歩兵は投げ槍攻撃から自身を守ることに専念した。
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