ハフサ・ハトゥン (en)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 14:02 UTC 版)
「夢の雫、黄金の鳥籠」の記事における「ハフサ・ハトゥン (en)」の解説
母后(ヴァリデ・スルタン)。スレイマン1世の生母。後宮の300人の女の頂点。誇り高き騎馬民族タタールの末裔、クリミア・ハン国の君主(ハン)であるメンギル・ギライの姫君であるため、奴隷市場で買われたり献上された他の妾とは別格であることを矜持とする。スレイマンの子は孫であるから愛しく思うが、その母親だからと妾を特別扱いするつもりは毛頭なく誰であろうと厚遇も冷遇もしない。意図的に無関心を貫き、後宮に干渉しない。そのため、如何に懇願されようともギュルバハルにすら素っ気ない。皇帝の側室となっても産んだ皇子が新たな帝位に就き皇帝の母とならねば権力は掴めぬため、後宮で真に畏怖すべき存在である。後宮での事件をヒュッレムが命じたことだと誤解し、呼び出して騒がしくするなと言い渡す。誰が犯人かは知らないとヒュッレムは事実を口にしても信じた様子はなかった。また、ハディージェに恋人がいることも看破しており、誰を愛していたとしても籠の鳥でしかない皇女が、身分ゆえの恩恵を失えば不幸になることを、イブラヒムとの婚姻に反発する娘に教え諭した。
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