ハシマガリチドリとは? わかりやすく解説

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ハシマガリチドリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 08:33 UTC 版)

ハシマガリチドリ
ハシマガリチドリ(オス繁殖羽)
Anarhynchus frontalis
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
亜目 : チドリ亜目 Charadrii
: チドリ科 Charadriidae
: ハシマガリチドリ属
Anarhynchus
Quoy & Gaimard, 1830
: ハシマガリチドリ A. frontalis
学名
Anarhynchus frontalis
Quoy & Gaimard, 1830
和名
ハシマガリチドリ
英名
Wrybill

ハシマガリチドリ(嘴曲千鳥、Anarhynchus frontalis)は、チドリ目チドリ科ハシマガリチドリ属に分類される鳥類。本種のみでハシマガリチドリ属を形成する。

分布

ニュージーランド固有種である。

南島中央部で繁殖し、冬季になると北島や南島北部へ北上し越冬する。

形態

全長20-21cm。上面は灰色、下面は白い羽毛で覆われる。

嘴はやや上方へ反りあがり、また右側へ湾曲し鳥類では唯一左右非対称。和名、英名(wrybill=曲がった嘴)共に嘴に由来する。嘴の色彩は黒い。後肢の色彩は暗灰色。

繁殖期のオスは額と胸部に黒い斑紋が入る。非繁殖期のオスは額や胸部の斑紋が灰色になる。

生態

繁殖期には河川敷、非繁殖期には湿原海岸干潟、半砂漠地帯などに生息する。非繁殖期には大規模な群れを形成することもある。

食性は動物食で、昆虫クモ甲殻類貝類ゴカイなどを食べる。非繁殖期には泥をつつき獲物を捕食するが、繁殖期には嘴で石の下を探り獲物を捕食する。

繁殖形態は卵生。7-10月(営巣に失敗すると10-12月も)に1回に2個の卵を産む。雌雄交代で抱卵(主にメスが抱卵)し、抱卵期間は30-36日。

人間との関係

娯楽としての狩猟などにより生息数は激減し、また開発による生息地の破壊によって生息数の減少が懸念されている。1940年代には狩猟が禁止された。1970年代後半における生息数は5,000-7,000羽と推定され、1994年における生息数は5,111羽が確認されている。

画像

関連項目

参考文献

  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社2001年、72、193頁。
  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科8 鳥II』、平凡社1986年、7-9頁。

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