ハエという名のアブ、アブという名のハエとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ハエという名のアブ、アブという名のハエの意味・解説 

ハエという名のアブ、アブという名のハエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/05 07:17 UTC 版)

アブ」の記事における「ハエという名のアブ、アブという名のハエ」の解説

上述オドリバエ科などとは逆にハナアブ上科ハナアブ科 + アタマアブ科)など、「〜アブ」と付きながら直縫群大半アブではなく環縫群大半ハエ)に入るものがある。このようなわかりにくいアブ」と「ハエ」の交錯は、そもそもという語には厳密な分類概念などなく、単に見た目感じ使い分けられてきたものであることと、そのような見た目感じ近代的な解剖学的特徴とが必ずしも一致しない場合があることに起因している。 一般に「〜アブ」と名の付くものを見れば、「どこかしらハチ似た風貌を持つハエ目昆虫」を指してアブ」と呼んでいるらしいことがわかる。そしてそれらの多く直縫短角群属しているため、この群のものをまとめて広義アブと呼ぶのである具体的には、ツリアブ科には丸々としたハナバチ類に非常によく似たものがあり、逆にほっそりとしてヒメバチにそっくりなものもある。やはり広義アブであるムシヒキアブ科にも同様にハナバチヒメバチ擬態思われる例が見られる。 ところが、これと同様の現象ハエ環縫短角群)であるハナアブ科にも見られ、その多くミツバチなどのハナバチ類に擬態すると同時に一部種群ヒメバチ似た細身となっている。ハエありながらハナアブ」という名が付いたのは、このようなハチ似た(あるいは広義アブ似たとも言えるが)外見からである。ハナアブ系統的にハエ仲間であることを示すため、例えば「シマハナアブ」「オオハナアブ」を、「シマハナアブバエ」や「オオハナアブバエ」として、最後にやや強引にハエ」を付した図鑑過去にあったが、結局はこれらの和名は定着しなかった。 逆に系統上で広義アブであるにもかかわらずオドリバエ科アシナガバエ科に「ハエ」と名が付いたのは、彼らがあまりハチ似ておらず「ハエのような外見」だからである。「ハエのような外見」とは、それらの名が付いた昆虫見れば、「体が比較的が短く、あまりハチ似ていないハエ目昆虫」のことを言うらしいことがわかる。そのため細長いものが多いカやガガンボ仲間ハエ目長角亜目であっても、あまり細くない体をしているものにはチョウバエなどの和名があり、これもカの仲間であることを示すため「〜チョウカ」の和名で掲載した図鑑もあったが、「〜アブバエ」と同様に定着はしなかった。

※この「ハエという名のアブ、アブという名のハエ」の解説は、「アブ」の解説の一部です。
「ハエという名のアブ、アブという名のハエ」を含む「アブ」の記事については、「アブ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ハエという名のアブ、アブという名のハエ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハエという名のアブ、アブという名のハエ」の関連用語

1
18% |||||

ハエという名のアブ、アブという名のハエのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハエという名のアブ、アブという名のハエのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアブ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS