ハイ・ブリッジ給水塔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 03:14 UTC 版)
「ハイ・ブリッジ (ニューヨーク市)」の記事における「ハイ・ブリッジ給水塔」の解説
北から見た給水塔 南から見た給水塔の頂上部 ハイ・ブリッジ給水塔 (High Bridge Water Tower) は、マンハッタンのハイブリッジ・パーク (en) 内のおよそ西173丁目と174丁目の間あたりに建つ給水塔である。1866-72年頃に、需要が拡大するニューヨーク市への水供給システムのために建設された。全高61 mの八角形の塔で、1863年に州議会によって建設が承認された。設計は、ハイ・ブリッジの建設を監督したジョン・ジャービスである。給水塔の横には2.8haのハイブリッジ貯水池 (en) があり、この貯水池まで30m汲み上げられた水は、給水塔の180 m3のタンクに送られた。現在は、この貯水池は1934-36年に建設されたハイブリッジ・プレイ・センター (en) として遊戯施設や公共プールとして利用されている。この給水塔の高さの重力を利用して、当時普及し始めた水洗トイレを流す水圧が提供された。 これらのシステムはクロトン水道の開業により以前ほど使われなくなり、第一次世界大戦中に破壊活動が懸念され完全に閉鎖された。1949年にこのタワーはサービスを中止し、1958年にはAltman Foundationの寄付によるカリヨンが設置された。 タワーの円屋根は1984年の放火により損傷したが、再建され、石造りの耐力外壁も1989-90年にWilliam A. Hall Partnershipによって改修された。この外装はもともとロマネスク・リヴァイヴァルおよびネオ・グレックの混合様式でジョン・ジャービスが設計したものである。 タワーの内部は公共に開放されたことはないが、鉄製の螺旋階段と6つの踊り場と対の窓がある。 このウォーター・タワーは1967年にニューヨーク市歴史建造物保存委員会によってニューヨーク市歴史建造物に指定された。
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