ハイフェソブリコン属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 08:39 UTC 版)
ヒュフェッソブリコンとも。比較的体高が高く、背びれと尻びれが伸びる種類が多い。 ブラックネオンテトラ 学名:Hyphessobrycon herbertaxelrodi 黒い体に青白いラインが一本入り、目の上部がオレンジ色になるだけのシックな配色の魚。昔からポピュラーに売られている。本属としては体高の低いスマートな体型で、ヒレもそれほど伸びない。 ペレズテトラ 学名:Hyphessobrycon erythrostigma 6cmほどの大きさになり、テトラの中ではかなり大型の種類になる。体高があり、雄は背びれが伸びる。 ロージィーテトラ 学名:Hyphessobrycon bentosi 淡い桜色を帯びた体に、黒白の模様を持つ背びれが特徴。成長すると上下のヒレが伸長する。 レッドファントムテトラ 学名:Hyphessobrycon sweglesi 成長とともに濃くなる橙赤色の体と、エラの後ろに入る黒斑が特徴。養殖個体が多く輸入されるが、現地採集個体で赤みの濃さに定評のある産地のものは「ルブラ」と呼ばれ、区別して販売される。かつてはMegalamphodus属に分類されていた。 ブラックファントムテトラ 学名:Hyphessobrycon megalopterus 雄はレッドファントムテトラの体色を黒に変えたような魚だが、エラの後ろの黒斑の周囲が青く輝くなどの違いがある。また、レッドファントムは雄・雌ともにほぼ同じ配色で体形やヒレが変わる程度であるのに対し、ブラックファントムの雌は体形だけでなく体色もくすんだ赤灰色になるという明確な違いが生じる。レッドファントムと同じくかつてはMegalamphodus属に分類されていた。 イエローファントムテトラ 学名:Hyphessobrycon roseus 種小名からロゼウステトラとも呼ばれる。レッドファントム、ブラックファントムに比べるとヒレはあまり大きくならない。体の前半分程度が黄色、後ろ半分程度が赤色という配色で、やはりエラの後ろには黒斑が入る。この種もかつてはMegalamphodus属に分類されていた。本種とよく似ているが、赤くなるのは尾びれのみで体のほぼ全体が黄色という配色をしたレッドテール・イエローファントムテトラ(Hyphessobrycon sp.)も存在し、近年はこちらの方が多く流通している。
※この「ハイフェソブリコン属」の解説は、「テトラ」の解説の一部です。
「ハイフェソブリコン属」を含む「テトラ」の記事については、「テトラ」の概要を参照ください。
- ハイフェソブリコン属のページへのリンク