ハイジャック機からの電話連絡についての疑義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 17:06 UTC 版)
「アメリカ同時多発テロ事件陰謀説」の記事における「ハイジャック機からの電話連絡についての疑義」の解説
カナダの西オンタリオ大学(University of Western Ontario)のAlexander K. Dewdney教授は、2003年に、チャーター機を使って自ら実験を行ってデータを解析した結果、旅客機の通常の航行高度である3万5千フィートはもちろん、高度8000フィート(約2400メートル)時点でも、携帯電話が通話不能であることが証明できたとして、2001年9月11日にハイジャックされた民間機上の乗客から、次々と携帯電話で電話がかかってきたと言われているが、それは不可能だと主張した。 根本的な事実誤認として、実際の通話のほとんどは携帯電話ではなく、機内の据付電話で行われていたということがある。携帯電話の通話は、一分弱で切れてしまったものもあるので、携帯電話が支障なく使えたわけでもない。またVHF、UHF、SHFの伝達性は環境によって大きく左右されることが多く(例:スポラディックE層)、通話可能であったか否かの証明には、たった1回の実験ではなくある程度の期間を使った連続的なデータ採取が必要である。また、問題の「実験」と称する飛行は人口希薄なカナダで行われたものであり、当時にあっても、大都市近辺は基地局が多いため、都市の上空では飛行機内からも携帯電話が使えなくもなかった。
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