ノーベル賞の研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 00:07 UTC 版)
「シドニー・アルトマン」の記事における「ノーベル賞の研究」の解説
シドニー・アルトマンはリボザイムであるリボヌクレアーゼPの酵素機能の発見によってノーベル賞を授与された。リボヌクレアーゼPは、構造RNA分子1つと、1つ(真正細菌)のあるいは複数(真核生物及び古細菌)のタンパク質からなるリボタンパク質複合体の一部である。元々は真正細菌のリボヌクレアーゼPでは、タンパク質のサブユニットが触媒活性部位であり、tRNAの成熟に関わるものだと考えられていた。ところが試験管内での複合体の再構築の実験の際に、アルトマンらはRNA分子単独でも触媒活性を持っていることを発見した。この発見で、彼はノーベル賞を受賞することになった。リボヌクレアーゼPは真正細菌にも存在するが、彼の後の研究により、真正細菌では触媒作用にタンパク質サブユニットが必須であることが分かっている。 1988年にはローゼンスティール賞、2016年にはロモノーソフ金メダルを受賞。
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