ノンポリマーナプキン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 18:50 UTC 版)
「ナプキン (生理用)」の記事における「ノンポリマーナプキン」の解説
紙ナプキンの一種であるが、吸収体に高分子ではなく綿・パルプなどといった素材を用いたものであり、前述した通り、かつてはこのタイプが主流であった。しかし、吸収体と防水シートを重ねて表面シートで包んだだけという簡素な構造であるため、実用上の吸収量確保のために吸収体の容積を大きく取る必要があり、結果として分厚く(かつてユニ・チャームのCMコピーで「まだお厚いのがお好き?」と揶揄されたのがこのタイプである)作らなければならず、装着する女性は動きづらさやモコモコとした違和感を覚えることになる。また高分子吸収体を用いたものに比べ吸収力や保持力が劣るため、表面シートの湿った不快な状態が常に付き纏うとともに、活発な行動や着座姿勢で外部から加わった圧力による経血の逆戻りが発生しやすく、女性の行動にも制限が課せられる結果となってしまう。そのため市場から駆逐され、現在ではメーカー、販路ともに限られている。しかし高分子を用いたナプキンよりは比較的蒸れ・かぶれが抑えられる、あるいは化学物質を忌避するといった理由であえてこちらを選ぶ者もいる。中には吸収体に水溶性パルプを用い、使用後水洗トイレに流して処分できる製品もある。
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