ノストラダムス批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/21 05:48 UTC 版)
「ローラン・ヴィデル」の記事における「ノストラダムス批判」の解説
ローラン・ヴィデルは『サロン・ド・クローのミシェル・ノストラダムスの誤謬・無知・煽動の告発』を出版して、ノストラダムスを強く批判した。 この本は1558年にアヴィニョンの出版業者ピエール・ルーとジャン・トランブレが共同で出版した。奥付に記載はないが同年8月19日には印刷が完了していたとされる。原稿そのものの奥付には1557年11月20日に脱稿した旨が書かれている。ピエール・ブランダムールによれば、6000部発行されたという。 タイトルは、前年にリヨンの薬商人ピエール・ブライエ(Pierre Brailler)が出版した『医師たちの誤謬・無知の告発』を真似たものと考えられている。この本はリセット・ベナンチョ(Lisset Benancio)という人物の批判を目的としたもので、ノストラダムスとは関係がなかったようである。 ヴィデルはノストラダムスの占星術師としての能力を批判し、いくつもの星位の計算間違いを指摘している。 また、彼の著書には批判のためにノストラダムスの暦書などからいくつもの節が抜粋されているが、結果として現存しない暦書の逸文が伝存することに繋がった。今では、ノストラダムスの秘書シャヴィニーが転記していた手稿によって、暦書に含まれていた予言の多くを窺い知ることができるが、ヴィデルの逸文には、そこに含まれていないものもある。
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