ドンソン文化とラピタ文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 05:09 UTC 版)
「ブルネイの歴史」の記事における「ドンソン文化とラピタ文化」の解説
ドンソン文化による、銅鼓も1点だけではあるが、ボルネオ島最北部から発見されている。ドンソン文化とボルネオの関係は未解明である。銅鼓以外にはっきりドンソン文化の影響が見られるのは「船」である。船といっても乗船するためのものではなく、葬儀に用いる死者の船、そして、青銅器に描かれる記号である。空を飛ぶためなのか、船は鳥と関連付けられており、鳥の頭と共に描かれる。 現代のブルネイの人口のうち4%が先住民族である。最有力の先住民族がダヤク人である。ダヤク人の伝統的な葬儀では鳥の頭と尾羽がついた「船」を棺として用いる。 もう一点未解明なのが新石器文化ラピタ文化とボルネオの関係である。ラピタ文化は台湾、もしくは中国大陸に起源があると考えられている。その後、フィリピンで展開し、紀元前1500年ごろにニューギニア島へ、さらに紀元前850年にはポリネシアのトンガ、サモアにまで伝わっている。ラピタ文化の担い手となる人々は航海術に優れ、ラピタ土器が遺物として重要である。ボルネオ島からもラピタ土器に分類できそうな遺物が見つかってはいるが、未解明である。
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