ドメイン名をめぐる事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 15:54 UTC 版)
「ジャックス (信販)」の記事における「ドメイン名をめぐる事件」の解説
1998年、ドメイン名「jaccs.co.jp」を、富山県に本社を置く簡易トイレ通信販売会社、有限会社日本海パクトが取得。同社はドメインを有償で譲渡することを持ちかけた(サイバースクワッティング)が、ジャックスは拒否した。その後、日本海パクトは同ドメインでウェブサイトを開設するとともに、「企業家支援集団心地よいゆりかご(Japan Associated Cozy Cradle Society)」の英略称として「JACCS」表記を使用したため、ジャックスは同年11月に富山地方裁判所へそのドメインと商標の使用差し止めの民事訴訟を提起し(事件番号:平成10(ワ)323 不正競争 民事訴訟事件)日本初のドメイン名をめぐる民事訴訟に発展した。 2000年12月の一審判決では著名表示不正使用行為と認められ、日本海パクトはWebサイト上での「jaccs」の商標とドメインが使用禁止となったが、被告側が三審まで上告し、2002年2月に最高裁第二小法廷は二審の名古屋高裁金沢支部判決を支持し、上告審を受理しない決定を出し、ジャックスが勝訴した。 その後ドメインはジャックスへ譲渡され、2002年後半以降は「jaccs.co.jp」を使用しているが、それ以前は「jaccscard.co.jp」を使用していた。旧ドメインも子会社の名義で保持しており、2020年現在も旧ドメインでアクセスするとjaccs.co.jpへリダイレクトされる。
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