ドイツの失策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 21:26 UTC 版)
「バトル・オブ・ブリテン」の記事における「ドイツの失策」の解説
ドイツ空軍は接収したフランス北部の航空基地を利用する予定だった。しかし設備には差があり、主脚が華奢なBf109戦闘機には負担となった。他にも弱点があった。ドイツのレーダーは英国よりもかなり遅れており、情報の質も悪かった。さらに上述の通り、ゲーリングやヒトラーが目標選定や近接護衛戦術などについて横槍を入れ、搭乗員には十分な休息がなかった。しかしそれによる波状攻撃は英パイロット達を疲労困憊させた。 ドイツは、軍事行動における主目標の見極めと最適な手段の選択を誤ったとの指摘もある。そもそも基本的な狙いが"制空権"という漠然としたものでしかなかった。9月初旬、ドイツ空軍はその狙いを果たせずに800機以上を失い、さらに多数に損傷を受けた。英空軍に多大な損害を与えることこそできたが、英国は海だけでなく空においてもドイツ軍を大幅にしのぐ戦闘能力を備えていることが明らかになった。
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