トレードへの道のり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 07:03 UTC 版)
「ケビン・ガーネット」の記事における「トレードへの道のり」の解説
2007年のオフ、ウルブズのオーナーのグレン・テイラー、ガーネットを見出したケビン・マクヘイルはガーネットが望むトレードを模索し始めた。リーグ有数の選手であり、絶対にミネソタを去ることはないと見られてきたガーネットがトレードを希望しているという噂が巷を駆け抜け、ガーネット争奪戦は一気に加熱。シカゴ・ブルズ、ロサンゼルス・レイカーズ、ゴールデンステート・ウォリアーズ、インディアナ・ペイサーズ、ボストン・セルティックス、フェニックス・サンズ、ダラス・マーベリックスと、様々なチームがガーネット獲得に手を挙げた。 当初、ボストン・セルティックスはガーネットの有力な移籍候補とは見られていなかった。なにしろガーネットが望んだ移籍先は優勝を狙えるチームであり、イースタン・カンファレンス最下位に沈むセルティックスへの移籍などは論外であり、セルティックスのGM、ダニー・エインジからの誘いを最初は断った。しかし2007年のNBAドラフト当日にセルティックスはトレードでリーグ随一のピュアシューターであるレイ・アレン獲得に成功。セルティックスには弱小チームで埋もれつつもリーグ屈指のスモールフォワードと評価されているポール・ピアースがおり、このトレードはガーネットの心を大きく揺り動かした。そして2007年7月13日、ガーネットのボストン・セルティックス行きが正式に発表される。トレード内容はウルブズからのガーネット一人に対し、セルティックスからはアル・ジェファーソン、ライアン・ゴメス、セバスチャン・テルフィア、ジェラルド・グリーン、テオ・ラトリフの5人に加え、将来のドラフト指名権×2という内容であった。1対7というトレード内容は、1人の選手に対する対価としてはNBA史上最大であったが、この内容であってもウルブズにはもっと良い条件を引き出せたはずという指摘が多かった。 このトレードにより、ガーネットは12年間過ごしたウルブズから去ることが決まった。一つのチームでプレーし続けたという点で12シーズン(通算927試合出場)という長さは当時の現役選手の中では最長だった。長年ウルブズに尽くしてきたガーネットの忠誠心は広く知られており、そのためミネソタのファンたちにもこのトレードは好意的に受け入れられた。同じ年、ロサンゼルス・レイカーズのコービー・ブライアントがチームにトレード要求した末にファンから大きな反感を買った事とは対照的だった。
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