トマス・シェファー時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 20:47 UTC 版)
「ダルムシュタット夏季現代音楽講習会」の記事における「トマス・シェファー時代」の解説
2008年でゾルフ・シェーファーは引退、2010年度よりトマス・シェファーが就任し、講師陣の若返りが話題となった。かつてのクラーニヒシュタイン音楽賞受賞者のジェイムズ・ディロンやイギリスで著名な藤倉大を招聘するなど、システムの更新が行われ続けているため、「世界でもっとも著名な現代音楽講習会」であることは変わっていない。受賞者の面子を見る限りでは、エレクトロニクスへの示唆が必修になっている。これもシェーファー時代とは異なる。 かつてのダルムシュタットと違い、飛び入り参加やゲリラライブのような類はかなり縮小を余儀なくされ、システムは全面的に変更されている。何が可能で何が可能でないのかが、公式サイトには事細かに述べられている。 会場は町外れの高校を借り切って行われる(給食設備も含む)。演奏会場はオーケストラや大アンサンブルなど規模の大きなものは高校付属の体育館、小規模の室内楽演奏会はより音響が良く美しい建物であるオランジュリーで行われ、講習会は学生のほか一般にも公開される。 インターネットを大胆に使用したヨハネス・クライドラーは2012年度のクラーニヒシュタイナー音楽賞を受賞し、世界中で自作の講義や初演を行っている。2010年代から、電子メディアを使った新しい音楽思考を伴った前衛思想が提唱されている。
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