トキンソウとは? わかりやすく解説

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ときん‐そう〔‐サウ〕【吐金草】

読み方:ときんそう

キク科一年草道端生え、高さ約10センチはよく分枝して地をはう。はへら状。夏、淡緑色で褐紫色帯びた頭状花をつける。花を指でつぶすと、黄色種子吐き出す。はなひりぐさ。


吐金草

読み方:トキンソウ(tokinsou)

キク科一年草

学名 Centipeda minima


トキンソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/24 09:36 UTC 版)

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トキンソウ
トキンソウ(韓国)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : 真正キク類II Euasterids II
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: シオン連 Astereae
: トキンソウ属 Centipeda
: トキンソウ C. minima
学名
Centipeda minima (L.)
和名
トキンソウ

トキンソウ Centipeda minima (L.) は、キク科の草本。ごく小さく、普通は地表を這う。広く見かける雑草である。

特徴

小柄な一年生草本[1]は地表を這い、長さ5-20cm、所々からを下ろす。は互生し、くさび形で長さ7-20mm。縁には粗い鋸歯がある[2]

花期は7-10月。頭花は径3-4mmで緑色。葉腋から出て、花柄は無いか、あっても1.5mmまで。総苞片は長楕円形で全て同じ長さ[3]。頭花に舌状花はなく、筒状花花冠はほとんど目立たず、緑の丸い塊としか見えない。

花床は半球形で、舌状花はなく、外側には複数列の筒状花の雌花、中央にはやはり筒状の両性花が配置する。両性花は雌花より数が少ないが、両方共に果実を形成する。両者共に花冠は筒状でごく小さいが、雌花のそれがより小さい[4]痩果は5稜があり[5]、長さ1.3mmで冠毛はない。

和名は吐金草の意味で、頭花を指で押しつぶすと、中から黄色い痩果が吐き出されるように出てくることによる。牧野はタネヒリグサとの別名も取り上げている。他に別名としてハナヒリグサがあり、漢名は石胡菜である[6]

分布

日本全土にあり、国外では朝鮮中国シベリア東部、インドマレーシアオーストラリアに分布する。また北アメリカには帰化している[7]

生育環境

の隅や道ばた、水田などに見られる。肥沃な土地では高さ20cmに達する例もある[8]

分類

トキンソウ属には世界に数種あるが、日本に産するのは本種だけである[9]。なお帰化植物にはイガトキンソウ Soliva anthemifolia など類似の和名を持つものが幾つかあるが、別属である。

利害

ごく普通に見られる雑草ではあるが、あまりに小さく、邪魔になることは少ない。

出典

  1. ^ 以下、記載は主として佐竹他(1981),p.163
  2. ^ 初島(1975),p.616
  3. ^ 北村他(1957),p.62
  4. ^ 佐竹他(1981),p.162
  5. ^ 北村他(1957),p.62
  6. ^ 牧野(1961),p.658
  7. ^ 佐竹他(1981),p.163
  8. ^ 高橋(1997),p.69
  9. ^ 佐竹他(1981),p.162

参考文献

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他『日本の野生植物 草本III 合弁花類』,(1981),平凡社
  • 北村四郎・村田源・堀勝、『原色日本植物図鑑・草本編I』、(1957)、保育社
  • 初島住彦 『琉球植物誌』 沖縄生物教育研究会、1975年、追加・訂正版
  • 牧野富太郎、『牧野 新日本植物圖鑑』、(1961)、図鑑の北隆館
  • 高橋秀男、「ノコギリソウ」:『朝日百科 植物の世界 1』、(1997)、朝日新聞社:p.67-69


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