デサ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 07:52 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動デサ(desa)とは、インドネシアのジャワ、マドラ、バリ島などでみられるムラ(村落)のことである。
概要
「デサ」は、サンスクリット語で「地方」を意味するデーシャを語源とし、8~10世紀ジャワのマタラム王国に導入されたと考えられている。
デサはそもそも地縁的性格の強い村落共同体であり、植民地化以前のデサでは、土地の共同所有、村の役人のための職田、相互扶助活動(ゴトン・ロヨン)などの特徴を有していたとされる。オランダによる植民地化後は、植民地的収奪の基礎単位として、デサの共同性が強化され、植民地政庁への租税納入、賦役義務などが求められた。バリ島では、地縁的共同体としてのデサは「デサ・アダット」と呼ばれ、植民政庁の末端組織としてのデサは「プルブクラン」(後に「デサ・ディナス」)と呼ばれ、二重化した。
インドネシア独立後も、この体制は基本的にそのまま踏襲されることになった。
関連項目
参考文献
- 松井和久編『インドネシアの地方分権化―分権化をめぐる中央・地方のダイナミクスとリアリティー』(アジア経済研究所, 2003年)
デサ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/29 08:37 UTC 版)
デサは、カヤンガン・ティガと呼ばれる三位一体の寺院を中心として形成される「村」である。カヤンガン・ティガを構成する寺院のうち、プラ・バレ・アグン(大会議堂寺院)とプラ・プセー(起源寺院)は村の山側(カジャ)に位置しており、プラ・ダルム(死者の寺院)は海側(クロッド)にあり、プラ・ダルムは多くの場合、墓地とともにある。バリの人びとにとって、カジャは聖なる場所であり、クロッドは穢れた場所であるから寺院の配置もそれに従ったものになっている。 デサは土地と密接に結びついた共同体であり、その成員は、供犠や寺院祭礼を通して、デサの領域を宇宙の安定のために清浄に保つ責任を負っている。
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