デイヴィス、エヴァンスいずれの作曲であるかについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 08:07 UTC 版)
「ブルー・イン・グリーン」の記事における「デイヴィス、エヴァンスいずれの作曲であるかについて」の解説
『カインド・オブ・ブルー』や@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}ほとんどのジャズ・フェイク・ブック[要出典]はマイルス・デイヴィスのみをクレジットしているが、実際はビル・エヴァンス作であるとの推察もなされている。同じく1959年に録音されたビル・エヴァンス・トリオのアルバム『ポートレイト・イン・ジャズ』などにおいては、「デイヴィス=エヴァンス」とクレジットされている。 デイヴィスは『マイルス・デイヴィス自叙伝(英語: Miles: The Autobiography of Miles Davis with Quincy Troupe)』(1989年)において、ビルが『カインド・オブ・ブルー』の曲の共作者だと言って回っている奴らがいるが、それはほんとじゃない……全部おれのだと述べている。しかしデイヴィスは自叙伝の著者であるクインシー・トループ(英語版)にたいしておれたち[ビルとマイルス]は、そいつを一緒に書いたんだと1986年に語っている。 他方のエヴァンスは、1978年にこの曲の作曲者をめぐる論争について問われ、真実は、ぼくが[作曲を]やったんだ。連邦訴訟はやりたくないし、音楽は存在しているし……マイルスは印税を得ている。[……]ぼくは、値段じゃ測れない繋がりを得た、それでいいんだと答えている。 ドラマーのジミー・コブは、この曲のアイデアのほとんどはエヴァンスによるものだと述べているという。作曲家のアール・ジンダース(英語版)は1993年に刊行されたインタビューにおいて、この曲が100%ビルのものかとの問いにたいし確かにそうだと答え、エヴァンスがジンダースのメモ帳に書いたと証言している。またチェット・ベイカーの『チェット(英語版)』においてビル・エヴァンスが弾いた「アローン・トゥゲザー」の序奏は、「ブルー・イン・グリーン」を彷彿とさせる言われているが、これは『カインド・オブ・ブルー』に先立って録音されたものである。
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