ジミー・コブとは? わかりやすく解説

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ジミー・コブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/21 20:18 UTC 版)

ジミー・コブ
Jimmy Cobb
ジミー・コブ(2008年)
基本情報
出生名 Wilbur James Cobb
生誕 1929年1月20日
出身地 アメリカ合衆国 ワシントンD.C.
死没 (2020-05-24) 2020年5月24日(91歳没)[1]
ジャンル モード・ジャズ
職業 ミュージシャン
担当楽器 ドラム
活動期間 1949年 - 2020年

ジミー・コブJimmy Cobb1929年1月20日 - 2020年5月24日[1])は、アメリカジャズミュージシャンドラム奏者。アメリカ合衆国ワシントンD.C.生まれ。

来歴

1950年代前半は、キーター・ベッツとの活動を通して参加した妻でもあったダイナ・ワシントン、アール・ボスティックの伴奏などで知られたが、1958年からフィリー・ジョー・ジョーンズの後任としてマイルス・デイヴィス・クインテットに加入、1959年にはモード・ジャズを確立した歴史的名盤『カインド・オブ・ブルー』のレコーディングに参加した。他にも、ウィントン・ケリーウェス・モンゴメリーキャノンボール・アダレイジョン・コルトレーンなどのアルバムで数多くの演奏を繰り広げ、ハードバップ期を代表するドラマーとしての地位を確立した。特にマイルス・デイヴィスを支えたウィントン・ケリー、ポール・チェンバースとのトリオは、今も語り継がれるジャズ界最高のリズムセクションとして名高い。

90歳を過ぎてもなお自己のグループ「コブズ・モブ」「ジミー・コブ・トリオ[2][3]」を率い、またサイドマンとしても「4ジェネレーション・オブ・マイルス」等で精力的に活動を続けていた。ほんの数秒聴いただけで彼だとわかる驚異的なスウィング、シンバルレガートはトレードマークであった。ジャズの黄金期を知る最後のミュージシャンとして、ドラマーのみならず後進のミュージシャンの鑑となり続けていた。

2020年5月24日、肺がんのためニューヨークの自宅で逝去。91歳没。訃報は夫人がFacebook上で公表した[1]

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム

  • So Nobody Else Can Hear (1983年、Contempo Vibrato) ※1981年録音
  • The Encounter (1994年、Philology) ※with アダ・モンテラニコ
  • Only for the Pure of Heart (1998年、Fable/Lightyear) ※ライブ
  • 4 Generations of Miles: A Live Tribute to Miles (2002年、Chesky) ※with ジョージ・コールマンマイク・スターンロン・カーター
  • Jimmy Cobb Trio (2002年、Azzurra Music)
  • 『コブズ・グルーヴ』 - Cobb's Groove (2003年、Milestone)
  • Yesterdays (2003年、RteesanCobb Music)
  • 『テイキング・ア・チャンス・オン・ラブ』 - Taking a Chance on Love (2004年、Sound Hills) ※featuring マルコ・タンブリーニ
  • 『トリビュート・トゥ・ウィントン・ケリー・アンド・ポール・チェンバース』 - Tribute to Wynton Kelly & Paul Chambers (2004年、Sound Hills)
  • Cobb Is Back in Italy! (2005年、Azzurra Music)
  • 『ミスター・ラッキー』 - Marsalis Music Honors Series: Jimmy Cobb (2006年、Marsalis/Rounder) ※2005年録音
  • New York Time (2006年、Chesky)
  • Cobb's Corner (2007年、Chesky)
  • Jazz in the Key of Blue (2009年、Chesky)
  • Live at Smalls (2010年、Smallslive)
  • 『リメンバリング・マイルス - Tribute to Miles Davis』 - Remembering Miles 'Tribute to Miles Davis' (2011年、Sony Music)
  • 『ジ・オリジナル・モブ』 - The Original Mob (2014年、Smoke Sessions)
  • 『朝日のようにさわやかに』 - Softly, As In A Morning Sunrise (2018年、Venus) ※スーパー・トリオ名義 with マッシモ・ファラオ、ロン・カーター
  • 『ジス・アイ・ディグ・オブ・ユー』 - This I Dig of You (2019年、Smoke Sessions) ※ライブ
  • Remembering U (2019年、Jimmy Cobb World) ※2016年録音 featuring ロイ・ハーグローヴ

脚注

外部リンク




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