テル‐ベエルシェバ【Tel Beersheba】
読み方:てるべえるしぇば
テル・ベエル・シェバ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/19 08:14 UTC 版)
「聖書ゆかりの遺丘群-メギド、ハツォル、ベエル・シェバ」の記事における「テル・ベエル・シェバ」の解説
テル・ベエル・シェバ (Tel Beer Sheba, ID1108-003) は、南部地区にある遺跡で、現在のベエルシェバ市街の郊外に位置している。世界遺産としての登録面積は 3.09 ha、緩衝地域は 108.53 ha である。登録範囲はテル・ベエル・シェバ国立公園 (Tel Beer Sheba national Park) に含まれている。 ベエル・シェバは「7つの井戸」ないし「誓いの井戸」の意味で、その名前自体が旧約聖書の『創世記』と関連がある。アブラハムがその地でゲラルの王であるペリシテ人のアビメレクと井戸などに関する誓いを交わしたことが由来とされているからである。ただし、『創世記』には、アブラハムの子イサクもアビメレクと誓いを交わし、それが都市の名前の由来になったという記述がある。町の由来が重出している背景として、伝承が一通りでなかった可能性を指摘する者もいる。また、ベエル・シェバの名は『士師記』ほかでパレスチナ全土を示す際の南限として、しばしば言及されている。 テル・ベエル・シェバの発掘調査は1960年代から1970年代に行われた。紀元前4千年紀の遺構は発見されているが、青銅器時代に一度放棄された。鉄器時代初期にようやく再建されたが、その間の約2000年間は打ち捨てられたままであったため、アブラハムらがいたと考えられる時代に人が住んでいた形跡は確認されていない。紀元前1千年紀の大都市の遺構は発見されているが、破壊と再建が繰り返された。 テル・ベエル・シェバにも水利施設の遺構が残っているが、2箇所残っている遺構はどちらも鉄器時代のものである。
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