アブラハムの子とは? わかりやすく解説

アブラハムの子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/28 02:59 UTC 版)

アブラハムの子
子門真人シングル
B面 アブラハムの子(カラオケ)
リリース
ジャンル 童謡
レーベル CBSソニー
作詞・作曲 加藤孝広、外国曲
チャート最高順位
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アブラハムの子(アブラハムのこ)とは、日本で普及した童謡。アメリカ合衆国童謡(「Father Abraham」(作詞・作曲:不明)が原曲と考えられる)が元になり、日本語歌詞を付けられることによって流行した。曲名を「アブラハムの七人の子」とする文献も存在する[2]

曲は外国曲といわれるが由来は不明、日本語歌詞の作詞者は名古屋YMCAのリクリエーション・リーダーであった加藤孝広とされているが、「訳詞」とする文献も存在する。子門真人が歌った音源(オリジナルはEP盤 CBSソニー 05SH-539、1979年6月21日発売)が存在するが、それ以外の音源も存在する。

子門真人版レコードのジャケットには、1970年代に外国曲として日本に伝わったものに加藤孝広が訳詞をつけ日本YMCAを中心に全国に広まった旨、CBSソニーがレコード化にあたり原作詞者・作曲者を数ヶ月にわたり探したが判明せず、原作家不明のままレコード販売に踏み切った旨が記されている。

概要

日本語の歌詞については、

  • アブラハムが登場するが、それは、ユダヤ教キリスト教イスラム教のいずれか、またはすべてに関係するのか否か?
  • 「7人の子」とあるが、この数「7」にはどのような意味があるのか?
  • 7人のうち、1人はのっぽで、残りの6人はちびと歌われるが、これにどのような意味があるのか?

などの疑問が呈されており、謎の多い歌詞となっている。

また、この歌は、幼稚園保育園などでお遊戯によく使われることでも有名である。しかし、この歌(お遊戯・踊り)が、いつ頃、どの地域から広まっていったのかについては、近年でも十分に解明されてはいない。

解釈

一般的には、ユダヤ人アラブ人の伝説上の父祖であるアブラハムと、その息子達のことだと考えられている。

「Father Abraham」(父祖アブラハム)という原題もそれを示している。

アブラハムには、側室ハガルとの間に長男イシュマエル、正妻サラとの間に次男イサク、がいた。

しかし、アブラハムは、サラの勧めにより、イシュマエルとハガルを荒野に追放する。

また、アブラハムは、サラが亡くなった後で、後妻ケトラを迎え、ケトラとの間に、ジムラン、ヨクシャン、メダン、ミディアン、イシュバク、シュアハ、の6人の息子をもうけている。

よって、アブラハムの子は全員で8人であるが、イシュマエルを除けば7人であり、そして、イサクと弟達の年齢は離れているので、1人(イサク)はのっぽで後はちびとなる。

ただし、アブラハムは、後にケトラによる6人の息子も追放している。

この曲を録音した歌手

脚注

  1. ^ 『オリコン年鑑 1980年版』、44頁。
  2. ^ 小林美実(編)『続こどものうた200』、チャイルド本社、1996年、60頁。ISBN 978-4-8054-0002-9

外部リンク


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