テヒョナ

実用日本語表現辞典

≪韓国語≫テヒョナ

別表記：テヒョナ、태현아、tehyona

韓国語「テヒョナ」とは、「テヒョナ」の意味

テヒョナとは、韓国の人名「テヒョン」に対して親しみを込めた呼び方のことを言う。韓国語では、親しい人を呼ぶ際に名前にアもしくはヤを付ける。そこでテヒョンという名前だとテヒョン+アとしてテヒョナになる。有名人だとBTSのV（キム・テヒョン）や、TXTのカン・テヒョンなどがテヒョナと呼ばれることがある。また、韓国語では語調を整えるために名前にイを付けることもある。この場合も同じ仕組みでテヒョニとなる。

韓国語「テヒョナ」のハングル表記

テヒョナのハングル表記は「태현아」もしくは「태형아」である。

韓国語「テヒョナ」の発音

韓国語でテヒョナと呼ばれるケースは태현아、태형아の2つがあるが、前者はテヒョナ、後者はテヒョンアが正しい読み方である。これは韓国語特有のパッチムが関係している。ハングル文字は基本的には日本語と同じように子音と母音で構成されているが、その他に子音・母音・子音で構成される日本語には存在しない音がある。この最後の子音がパッチムに当たる。テヒョン（태현）という名前の場合현（ヒョン）という字が혀（ヒョ）とㄴ（ン）の音で構成されており、ㄴがパッチムに当たる。韓国語ではこのパッチムの後ろに母音が来る場合、パッチムの音+母音の音となる仕組みになっており、ㄴ（ン・n）に아（ア・a）の音が加わってナに変わり、태현아（Taehyuna・テヒョナ）と発音する。

また、태형아の場合はパッチムの影響でテヒョンアもしくはテヒョンガと発音する。태형아の場合パッチムはㅇであり、ng（ング※グはほぼ発音しない）ことから、ㅇ（ng）+아（ア・a）でテヒョンア・テヒョンガ（Taehyunga）になる。ちなみにTXTのカン・テヒョンの場合は태현아、BTSのV（キム・テヒョン）の場合は태형아となる。

ちなみに、親しい人を呼ぶ際、ア（아）やヤ（야）を付けると最初に解説したが、この使い分けは最後の文字にパッチムがあるかどうかで決まり、もしテヒョンのように最後にパッチムがある場合はア、無い場合は名前+ヤとなる。ちなみに韓国人の名前はㄴで終わる名前が多い。そのため、名前を呼ぶ際は名前の最後をナに変えると勘違いしやすいが、実際はパッチムとアの音を連音化させて発音しているものと考えよう。ただ、日本語だとンの音はnしか存在しないが、韓国語の場合ンはㄴ（n）とㅁ（m）とㅇ（ng）の3種類存在する。日本語のンに近い音はㄴであり、ㅁ（m）とㅇ（ng）は馴染みが無い故に、ㄴ（n）と同じ音と勘違いしやすい。そのため、태형아の場合でも実際はテヒョンアもしくはテヒョンガに近い発音なのに、テヒョナと聞き間違えやすい傾向にある。

（2022年3月7日更新）

テヒョナ

テヒョナの意味

BTSのメンバーであるV（キム・テヒョン）を指す意味で用いられることのある言い方。ただしVをテヒョナと呼ぶことには異論も出ている。

テヒョナの語源

韓国では、親しみを込めて名前を呼ぶ際、相手の名前の後に「ア」または「ヤ」を付ける。日本語の「～くん、～ちゃん」のような意味を持っている。名前の語尾にパッチムがある場合に付けるのは「ア」、ない場合に付けるのは「ヤ」だ。「テヒョン」の場合、パッチムがあるため「ア」を付けて「テヒョンア（テヒョガ）」となる。パッチムがある場合、連音化されるためパッチムの種類によって全く違う読み方になる。「テヒョナ」では名前自体が変わってしまうため、BTSのV（キム・テヒョン）を「テヒョナ」と呼ぶのは間違いだ。

（2022年1月20日更新）